NZ/円、短期は上値トライの動きが継続中。上値抵抗に注意。中期は弱気。
NZ経済は好調な輸出や消費に支えられて引き続き良好な状態を保っています。年初からの急激な円高進行により、78円台から72円台後半まで急落したNZ円ですが、リスク回避の円買いが一巡したことや、72〜73円台の中期的な下値抵抗に跳ね返された反動で上値トライの動きが急となっています。
チャートを見ると、日足は4手連続陽線引けとなり、4/7に付けた72.89を直近安値として下値を切り上げていますが、75.71にある21日移動平均線を上抜け切れておらず、短期トレンドは下値リスクを残した状態にあります。また、中期的な移動平均線が78円台で上値を押え込んでおり、3月に付けた78.21で目先天井を見た可能性が高いことから、上値余地を試した後の反落にも注意する必要があります。日足の上値抵抗は75.70-80に、下値抵抗は73.90-00と73.00-10にありますが、73円台を守りきれずに終えた場合は再び下値リスクが高くなります。
一方週足は、大陰線の出現となり、下落リスクの高い形で終えましたが、今週は73円割れトライに失敗して反転、上昇に転じています。しかし、昨年4月に付けた92.41を起点とするレジスタンスラインが78円台に位置しており、現状はこの下で推移していることや、31週移動平均線も78.41に位置しており、やはりこの下で推移していることから、78円超えで越週しならない限り、中期トレンドはNZ弱気の流れにあります。今週足の上値抵抗は75.70-80と77.00-10に、下値抵抗は74.20-30と73.50-60にあります。31週移動平均線は前述の78.41に、62週線は82.18にあり、中期トレンドはNZ弱気の流れにあります。
また、今月の月足ベースで見た強い下値抵抗が74.00-10にありますが、74円割れで越月した場合は、2009年2月に付けた大底44.25を起点とする長期サポートラインを下抜けることになり、長期トレンドも“NZ弱気”に転換する可能性が高くなります。
NZ/円【週足】
(4/13現在31週移動平均線は78.41に、62週線も82.18あり中期トレンドは“キウィ弱気”の流れに変わりない)
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