ユーロドル再び安値圏へ
9日の東京市場でユーロは軟調推移。日中1.13台半ばを割り込み夕刻欧州勢参入後は1.1330まで下値を広げる動きとなっています。
一昨日1.15に達した後反落したユーロは、昨夕発表された欧州委員会の経済見通しでイタリアの財政赤字の見通しが2020年にGDPの3%超えとなっていたあたりからセンチメントが悪化、本日未明のFOMC前に既に売りが出ていました。その後、公表されたFOMC声明文の内容が最近の株価の下落や貿易摩擦からの景気後退懸念を意に介さず、緩やかな利上げ姿勢を堅持する内容であったことからユーロは一段安となりました。
イベントが終了して、来週13日にEUへの予算再提出期日の迫るイタリアの財政規律問題に再び目が向き始めていることもユーロの頭を重くしているようです。
対円では一方向のドル買いが進んでいるわけでも無く、金融市場にリスク選好ムードが回復する中での対ユーロでの一方向のドル買いにはやや違和感も覚えます。
いずれにせよユーロドルは年初来安値1.1301に再び接近しつつあり、このレベルの下抜けはテクニカルな絵を一変させることから、本日1.13を割り込まずに越週できるかにまずは注目です。
序盤の欧州株価指数先物はほぼ全面安。今晩この後22:30に米10月の生産者物価指数、24:00にミシガン大消費者信頼感指数、および9月の卸売り在庫の発表があります。
ユーロドル日足
オーダー/ポジション状況
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