NZ/円、短期は一旦底打ちの可能性。中期トレンドはNZ弱気変わらず。
足元のニュージーランドの景況感には大きな変化が認められず、為替市場は引き続き海外のリスク要因に反応する展開が続いていますが、米中間選挙や米中貿易問題を注視する動きとなっており、NZ相場は一喜一憂を繰り返す展開となっています。
チャートを見ると、日足は10/26に付けた72.38を直近安値として反発に転じていますが、短期トレンドの変化を確認するには至っていません。但し、74.50-60の抵抗を実体ベースで上抜けて来れば日足の形状が改善して一段の上昇に繋がり易くなります。この場合でも75〜76円台に強い抵抗が控えていることや、中期トレンドが弱いので急伸にも繋がり難いと見られます。
日足の上値抵抗は74.50-60、75.50-60に、下値抵抗は73.20-30、72.50-60にあります。72.50割れで終えた場合は再び下値リスクが高くなります。21日移動平均線は73.47にあり、これを上抜けて上値トライの動きが強まっていますが、120日、200日線は74.84と76.02に位置しており、中期トレンドはNZ弱気の流れにあります。
一方直近の週足は、前週の陽線を打ち消す陰線引けとなり、単体では下値リスクの高いものですが、週足の下値抵抗ポイントであった72.10-20を下抜けておらず、反発に転ずる可能性を残した状態です。今週は、株式市場が落ち着きを取り戻し田ことを好感してリスク回避的な動きが後退し、週初から上値余地を探る動きが強まっていますが、上値を切り下げる流れに変化が認められません。75円超えで越週するまでは、下値リスクにより警戒が必要です。
今週の週足の上値抵抗は74.80-90、76.00-10に、下値抵抗は73.00-10、72.10-20にあります。可能性がやや低くなりましたが、72円割れで越週した場合は一段の下落リスクが点灯します。31週、62週移動平均線は75.26と77.04に位置しており、中期トレンドはNZ弱気の流れに変わりありません。
また、月足も値幅の小さい陰線引けとなり、上値を切り下げる流れを変えていません。75.50超えで越月すればニュートラルな状態に戻しますが、77.40に位置する31ヶ月移動平均線の下で推移しており、長期トレンドは78円越えで越月するまでは、NZ強気に転換しません。
NZ/円【週足】:(10/31現在31週、62週移動平均線は75.26と77.04にあり、中期トレンドはNZ弱気の流れに変わりない。)
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