トルコ経常収支改善でリラ上昇(2016年4月11日)

夕刻発表となったトルコの2月の経常収支はU$17億9千万ドルの赤字となりました。

トルコ経常収支改善でリラ上昇(2016年4月11日)

トルコ経常収支改善でリラ上昇

夕刻発表となったトルコの2月の経常収支はU$17億9千万ドルの赤字となりました。この数字は市場予想の22億ドルの赤字を下回り、また前年の23億ドルの赤字からも改善しています。赤字の改善は主として原油を含む輸入資源価格の下落によるものです。
予想外の収支改善にトルコリラは強含み、対ドルでは2.838を一時割り込み対円も38.15まで急進した後38円台での取引が続いています。
最近のトルコ経済は復調を示す指標が増えていて、ここで一気に勝負に出たいエルドアン大統領とその近辺から金利引き下げによる経済活性化を求める声が増えています。今回の経常収支の改善はその声をさらに強めることになるでしょう。この勢いであれば多少金利を引き下げても為替に影響は少ないであろうとの強気論が台頭している模様です。

本日東京時間20:00よりは中銀の年次総会が予定されていてその後総裁記者会見が行われる予定、尚、現総裁は来週4月19日で任期切れとなるためその後任にも注目が集まっています。
現在のバシュチュ総裁は、中銀の独立性を保ちエルドアン大統領の再三の金利引き下げ要求にも消極的だったとされているため、再任は難しいとされています。
既にトルコの地元紙ではトルコ銀行協会の会長でZiraat銀行頭取のフセインアイドゥン氏等が後任候補として名前が挙がっています。
為替市場が新たな中銀総裁をどのように評価し迎え入れるのかに注目が集まります。

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