トルコ中銀は大統領に屈せず大幅利上げ(9/14)

昨日の欧州市場では英中銀MPC、ECB理事会以上に注目を浴びたのがトルコ中銀の政策金利発表でした。

トルコ中銀は大統領に屈せず大幅利上げ(9/14)

トルコ中銀は大統領に屈せず大幅利上げ

昨日の欧州市場では英中銀MPC、ECB理事会以上に注目を浴びたのがトルコ中銀の政策金利発表でした。今週初のトルコリラ円レポートには「利上げ幅は21.5%〜22.75%と平均して22%前半レベルというあたりが予想の中心値となっている」と書きましたが、蓋を開けてみると24%と予想を大きく上回る+6.25%ものの利上げとなりました。

政策金利発表直前にはエルドアン大統領がインフレを中銀の引き締め政策が原因と、相変わらず訳の分からない金融緩和論をぶち上げたこともあって、発表前に警戒感からトルコリラ売り、発表後はサプライズでトルコリラ買いととんでもない乱高下を見せることとなりました。チャートだけ見ると、イベント前にストップ狩りでも出たのではないかという動きとなっていますが、目先は底打ち感はあるものの長い目で見るといまだ史上最安値をつけた週の戻り高値にも届いていません。

トルコ中銀は大統領に屈せず大幅利上げ

月曜レポートで使っている4時間足チャート(上からトルコリラ円、ドルトルコリラ、ドル円)をご覧ください。

中銀としては、かなり大胆な利上げを行ったことで、あとは政府から援護射撃が出るかというところでが、来週中期経済政策計画を発表すると発言した財務相はエルドアン大統領の娘婿ですし、どの程度出来るのかとなるといまひとつ信頼できない感じがあります。

少なくとも最安値後のトルコリラ戻り高値(対円で19.40、対ドルで5.6919)を抜けるまではいまだトルコリラは大きくはレンジ内に留まっているということは認識しておいた方がよいでしょう。

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