ニュージーランドドル週報(2018年9月第2週)

NZ/円、短期、中期ともにNZ弱気の流れに変化なし。

ニュージーランドドル週報(2018年9月第2週)

NZ/円、短期、中期ともにNZ弱気の流れに変化なし。

NZ経済は成長率2.7%、失業率4.7%で足元の景況感は引き続き良好ですが、低インフレ下にあって緩和的な金融政策を維持していることや、米中貿易摩擦問題や新興国通貨の動向などの潜在的な不透明要因もあり、為替相場は上値の重い展開が続いています。テクニカルには72円台に中期的な下値抵抗があり、これには一旦跳ね返されています。

チャートを見ると、日足は9/10に付けた72.26を直近安値として反発に転じていますが、4/13に付けた79.61を起点として上値を切り下げる流れには変化が認められず、この日足の上値抵抗が75円台前半にあることから、これを上抜けて終えるまでは下値リスクがより高い状態に変わりありません。一方で、72円台前半には中期的な下値抵抗があり、これには一旦跳ね返されていることから、72円割れで終えない限り、反転の可能性を残した状態です。日足の上値抵抗は73.60-70、75.20-30に、下値抵抗は72.50-60、72.10-20にあります。21日、120日、200日移動平均線は73.48、75.83、77.03に位置しており、短・中期トレンドはNZ弱気の流れにあります。

一方週足は、2週連続陰線引けとなり、上値を切り下げる流れに変化が認められず、NZの下落リスクがより高い状態にありますが、一方で72円台前半には週足ベースで見た強い下値抵抗があり、一旦すり抜けても押し戻される可能性の高いポイントです。今週は72.00-20の抵抗を攻めきれずに小反発に転じており、足元を固めて反転、上昇の流れに乗せる可能性が生じています。しかし、中期トレンドが弱い状態に変わりなく、76円台で越週しない限り下値リスクにより警戒が必要です。今週の週足ベースで見た強い上値抵抗は、75.00-10、75.80-90に、下値抵抗は72.00-20にあります。31週、62週移動平均線は75.97と77.87にあり、中期トレンドはNZ弱気の流れに変化が認められません。

NZ/円、短期、中期ともにNZ弱気の流れに変化なし。

NZ/円【週足】:(9/12現在31週、62週移動平均線は75.97と77.87にあり、中期トレンドはNZ弱気の流れに変わりない。)

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