オーストラリアの2018年第2四半期GDP
本日(5日)発表された2018年第2四半期GDPは予想を大きく上回る結果となりました。1Qが前期比・前年比ベースで各0.1%上方修正されているので、実質は更に拡大となっています。
前期比伸び率…+0.9%(予想+0.7%) 1Qは当初の+1.0%→+1.1%に修正
前年比伸び率…+3.4%(予想+2.8%) 1Qは当初の+3.1%→+3.2%に修正
第2四半期GDPは、前期比ベースでは最終需要を除き弱かったですが、これは前期1Q・GDPの伸びが大きかったことを示しています。前年比ベースでは全項目拡大し、豪州経済が堅調に拡大していることを示しています。また実質可処分所得は前期比ベースでは微増ですが、前年比では大きく改善しています。
第2四半期GDP
・四半期の伸び(緑の線)
・前年比伸び(黒の線)、
・当該四半期まで年率(青の線)
(出所:豪州統計局)
雇用者の報酬
(出所:豪州統計局)
GDPと同時に発表された雇用者の報酬は前期まで5四半期連続(上図緑の棒線)で1%を越えていましたが、第2四半期は+0.7%で若干減速しています。結果トレンドライン(黒のライン)も右肩下がりになりましたが、2016年〜2017年の低位からは改善しています。
豪ドル/米ドルの相場はGDP発表前に1豪ドル=0.7180〜85米ドル付近で推移していましたが、発表直後に0.7220米ドル手前まで買われ、現在は0.7205〜10米ドル付近で推移しています。
上値は0.7230〜40米ドルにある抵抗線が強く、越えて行ければ0.7270、0.7340米ドルにある抵抗線を狙える余地ができます。下値は0.7170、0.7130米ドルにサポートあり、後者は0.7130〜0.7240米ドルの豪ドル安トレンド下限になります。後者に抜けると豪ドルは一段安になります。
豪州経済は中銀見通しに沿った形で堅調に推移していますが、ほとんどエコノミストが2019年央まで利上げなしとの予想ですので、豪ドル買いに繋がっていません。但し、豪ドルを売り込み難い数値となりました。
(9月5日11:20、1豪ドル=0.7208米ドル)
オーダー/ポジション状況
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