豪州政策金利決定会合要旨(2016年4月5日分)

豪州準備銀行(中銀)政策金利 現行 2.00%の据え置きを決定。

豪州政策金利決定会合要旨(2016年4月5日分)

豪州政策金利決定会合要旨

最近までのデータを見ると、予想より低いが世界経済は引き続き成長している。
幾つかの先進国経済では昨年よりも改善を記録しており、幾つかの新興国にとっては状況がより難しくなっている。中国の成長は依然として緩やかとなっている。

商品価格は幾分上昇した。しかし、過去のレベルと比較するとまだ低い。オーストラリアの貿易だけみても数年前よりは低い水準に留まっている。
資本市場は年初の高いボラティリティよりは改善しているが、世界経済の不確実性は続いている。

オーストラリアにおいて、取り得る限りのデータを見ると経済は資源関連ブームからバランスを取りながら変わり続けている。労働市場の改善は続き、資源関連の減少とは対象的に2015年よりはGDP成長が伸びる気配を見せている。資金需要のペースは上がってきている。
インフレはまだ低いままに留まっている。労働コストもまだ抑えられたままになっている。世界的にもインフレは沈静化しており、おそらくオーストラリアのインフレも今後数年間は低いままとなるだろう。

これらの状況踏まえて、金融政策は緩和基調のままになっている。低い金利は需要を呼び、企業の資金需要や住宅市場に良いと思われる。家計の借入れ需要はゆったりとしたペースで上がっている。
豪州ドルは最近上昇した。要因の一部は商品価格の上昇を反映したものと思われる。しかし、世界の金融情勢はまだ緩和的であり、この環境下で、自国通貨高は経済を見ていく上で複雑さを出している。
今日の会合で、委員会は引き続き経済成長面で合理的とし、インフレは今後目標に近づいていけるとみている。従い、委員会は現状の金融政策を維持することが適切と決めた。
今後のインフレと労働市場の改善が与える影響を注視していく。低いインフレや緩和の必要あれば適切に対応していく。(出所:オーストラリア中銀)
(注)豪州中銀議事録要旨は一部を和訳したものであり、詳細は金融政策要旨本文をお読みください。

コメント

今回も中銀総裁の要旨は前回3月のスタンスとほとんど変わらず、現状の緩和気味基調を継続していくことを確認しています。但し、最近の通貨高にも言及しています。

相場は豪ドル対米ドルで金融政策据え置き後、0.7570付近のスポットが0.7630まで一瞬買われましたが、その後0.7520付近まで反落しています。但し、目先のレンジだった0.7570〜0.7660を幾分下抜いているので、若干豪ドル弱含みとなりそうです。

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