ドル円の年間レンジ
今年のドル円レンジは、高値が1月の113.39、安値が3月の104.66で4月以降はどちらにも抜けられない相場が続いていると同時に、今後も抜けることが出来るのだろうかという状況にあります。105円割れは今の水準からは遠いですし、かといって113円台前半はトランプ大統領によるドル高牽制発言が出たこともあって112円台半ばから上の水準ではドル売りオーダーが並んでいます。
2018年ここまでのレンジで8.73円は、実は史上最も狭いレンジです。ドル円のレンジ歴代ランキングをご覧いただく前に、ドル円の歴史を簡単におさらいしておきましょう。
現代の為替相場は、第二次世界大戦中のブレトンウッズ協定から始まっています。ブレトンウッズ協定は1944年にブレトンウッズ(米国ニューハンプシャー州)で開かれた会議ですが、そこで米ドル金との交換レートを決め、さらに主要通貨との固定相場(±1%の変動のみ許容)が決められました。金本位制を取った米ドルが基軸通貨となったのもこの時です。日本円は第二次大戦後の1949年に1ドル360円と決まりました。
この1ドル360円は1949年から1971年まで続きましたが、1971年当時のニクソン大統領が米ドルの金本位制をやめたことで、ドルは12月に固定相場が見直されドル切り下げの実施と半固定相場への移行が行われました。これが米国スミソニアン博物館で行われたスミソニアン協定です。ドル円は1ドル308円と決められ16.8%の円切り上げということになったわけです。さらに変動幅が±2.25へと拡大し実質的には半固定相場制へと移行しました。
しかし、この半固定相場は長くは続かず1973年には変動相場制へと移行し、現在に至っています。いまFXを取引している方には、固定相場、半固定相場というのはピンと来ないかもしれませんが、現在でもそうした仕組みを取っている通貨は多いと言えます。
それでは、歴代のレンジランキングを見てみましょう。
1位 1972年 9.46円(半固定相場)
2位 2011年 10.00円
3位 2015年 10.01円
4位 2012年 10.76円
5位 2006年 10.91円
オーダー/ポジション状況
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