豪ドル/円、上値の重い展開。中期トレンドは豪ドル弱気変わらず。
8月7日に開催された金融政策決定会合で中銀は予想通り政策金利を1.5%に据え置きましたが、為替市場は予想通りの結果であったことから反応しませんでした。中銀要旨も従来と変わらない内容で、成長率3%程度を維持するとの予測の一方で、不確実要因として国内では鈍い労働賃金の伸びと家計債務が高水準にあることによる先行きの消費動向を、海外では米国の貿易政策によるリスクを挙げています。
チャートを見ると、日足は82.00-10にある下値抵抗を守って終えていますが、上値を切り下げる流れから上抜け切れておらず、低位揉み合い状態が続いています。82.68に位置している21日移動平均線の下に入り始めていることや、200日線も84.17にあり、強い上値抵抗として働く可能性が高く、豪ドルの下落リスクがより高い状態に変わりありません。また、82円台を守り切れずに終えた場合は新たな下落リスクが点灯します。日足の上値抵抗は82.80-90、83.50-60に、下値抵抗は82.00-10、81.10-20にあります。
一方直近の週足は上ヒゲがやや長く実体の小さい陽線で続落を食い止めていますが、上値トライに失敗した形で終えていることや、上値を切り下げる流れに変化が認められず、下値リスクがより高い状態に変わりありません。現状は週足の下値抵抗が82.00近辺にあり、これを守り切って反発に転ずる可能性を残していますが、82円割れで越週した場合は新たな下落リスクが点灯して一段の豪ドル下落に繋がり易くなります。今週の週足ベースで見た強い上値抵抗は83.10-20、83.60-70に、下値抵抗は82.00-10、80.60-70にあります。31週、62週移動平均線は83.32と85.11にあり、中期トレンドは豪ドル弱気の流れに変化が認められません。
月足も小陽線で続落を食い止めたものの、上昇余力の強いものではないので急伸にも繋がり難い形です。また、31か月移動平均線が83.34にあり、実体ベースではこれを上抜け切れずに越月しており、84円超えで越月しない限り上値余地も拡がり難いでしょう。62ヶ月移動平均線は87.85にあり、長期トレンドは88円台で越月しない限り、豪ドル弱気の流れにあります。
豪ドル/円【週足】:(8/8現在31週移動平均線と62週線が83.32と85.11にあり、中期トレンドは豪ドル弱気の流れを変えていない。)
オーダー/ポジション状況
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