ユーロ上昇、米中貿易関税発動(7/6夕)

6日の東京市場でユーロは横ばい推移。

ユーロ上昇、米中貿易関税発動(7/6夕)

ユーロ上昇、6/14以来の高値水準へ。米中貿易関税発動。

6日の東京市場でユーロは横ばい推移。
米国は予告通り本日13時過ぎに中国の知的財産権侵害に対する対抗措置として制裁関税を発動340億ドル相当の中国からの主としてハイテク分野の輸入品に25%の関税上乗せを実施しました。中国もこれに報復、大豆、牛肉、自動車などの545品目の輸入品に対し同率の関税を課す方針、直前に回避されるのでは無いかとの楽観論を吹き飛ばし両国は全面的な貿易戦争へと突入しました。トランプ大統領は中国の報復措置に対しさらなる追加関税発動に意欲を示しており、泥沼化は避けられない様相となりました。

ただ、為替市場は事前に織り込みが進んでおり、発動前後で大きな変動は無く、ユーロドルも東京時間午後3時頃までは1.1680-1.1700レンジでの小動きに終始しました。
夕刻欧州勢が参入すると、ドイツの5月の鉱工業生産が予想外の伸びを示したこともあってドル売りを仕掛ける動きが強まり、ユーロドルは一時1.1727まで上昇、6/14以来約3週間ぶりの高値をつけました。
その後は今晩の米雇用統計を控え一方向の上昇も続かず、東京時間19:00現在は1.1707近辺での取引です。

ユーロ上昇、6/14以来の高値水準へ。米中貿易関税発動。

ユーロドルは昨日、4月以来の中期下降トレンドを上抜けたのに続き、本日は当面のターゲットの6/26の高値1.1720をブレイク、ユーロ高方向がやや開けた印象です。
今晩のところは日足の一目均衡表の雲の下限である1.1747レベルを試すことができるか注目されます。
序盤の欧州株価指数先物はまちまち。今晩はこの後21:30に米雇用統計と5月の貿易収支の発表があります。また、米中全面貿易戦争突入の米株式市場への影響が気になるところです。

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