ニュージーランドドル週報(2018年6月第3週)

21日に発表されたニュージーランドの第1四半期GDPは前期比+0.5%、前年比で+2.7%と予想通りの結果でしたが、

ニュージーランドドル週報(2018年6月第3週)

NZ/円、短・中期ともにNZ弱気。75.80割れの越週で一段の下落リスクが点灯中。

21日に発表されたニュージーランドの第1四半期GDPは前期比+0.5%、前年比で+2.7%と予想通りの結果でしたが、昨年3%台にあった成長率からは低下しており、成長鈍化が認められる形となりました。為替市場では大きな反応はありませんが、このところの米中貿易摩擦への懸念によるリスク回避的な動きが継続する中で、NZ円は上値の重い展開となっています。

チャートを見ると、日足は6/13に付けた77.90を直近高値として上値を切り下げる流れを変えていません。76.00-10にあった強い下値抵抗も下抜け始めており、短期トレンドはNZ弱気の流れにあります。75.00-10にやや強い下値抵抗が控えており、これを守り切って反発に転ずる可能性を残していますが、週足の形状が弱く、75.80〜76.00を守り切れずに越週した場合は一段の下落リスクが点灯します。日足の上値抵抗は76.10-20と76.50-60に、下値抵抗は75.00-10、74.00-10にあります。21日、120日、200日移動平均線は76.57、77.90、78.37にあり、全てを下抜けており、短期トレンドはNZ弱気の流れにあります。

一方直近の週足は十文字の寄せ線に近い形の足となりましたが、上ヒゲがより長く、上値トライに失敗して週初の寄り付き水準に戻した形となっています。また、この足が77.87に位置している31週移動平均線にもぶつかった形となっており、下値リスクが一段と高待っている様子が見てとれます。今週は週初から下値トライの動きが先行しており、6/21現在も安値圏で推移しています。今週の週足の下値抵抗が75.80-76.00にありますが、75.80を割り込んで越週した場合は74円方向への一段の下落リスクが生じします。また、76円台を維持して越週した場合でも週足の形状が弱く、78円台を回復して越週しない限り、下値リスクが軽減されません。今週の週足の上値抵抗は76.60-70、77.80-90に、下値抵抗は74.50-60、73.70-80にあります。31週、62週移動平均線は、77.87と78.80にありこの下に入り込んで下値リスクが高い状態にあります。また、31ヶ月移動平均線も77.88に位置しており、今月もこれにぶつかって押し戻されており、中・長期トレンドはNZ弱気の流れに入っています。

NZ/円、短・中期ともにNZ弱気。75.80割れの越週で一段の下落リスクが点灯中。

NZ/円【週足】:(6/20現在31週、62週移動平均線は77.87と78.80にあり、中期トレンドはNZ弱気の流れに変わりない。)

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