オーストラリアドル週報(2018年5月第5週)

為替市場は引き続きアメリカの長期金利動向や、ユーロ圏の政治情勢、新興国通貨の下落などによるリスク回避の動きに左右される展開が続いており、

オーストラリアドル週報(2018年5月第5週)

豪ドル/円、短期は下値も限定的か。中期トレンドは豪ドル弱気。

為替市場は引き続きアメリカの長期金利動向や、ユーロ圏の政治情勢、新興国通貨の下落などによるリスク回避の動きに左右される展開が続いており、豪ドルは対ドルでは小じっかりの推移となっていますが、対円では上値の重いとなっています。オーストラリア経済は引き続き好調さを維持していますが、米中貿易摩擦問題が再び表面化した場合は、中国が重要な貿易相手国であることから、オーストラリアにも影響が及ぶ可能性に注意が必要となります。

チャートを見ると、日足は5/22に付けた84.48を直近高値として上値を切り下げる流れに変化が認められません。直近の日足(5/30)が大陽線で続落を食い止めていますが、上値を切り下げる流れからは上抜けていないことや、週足、月足の形状が弱いことから、反発余地が限られる可能性が高いと見られ、一段の下落リスクへの警戒が必要です。日足の上値抵抗は82.50-60、83.00-10に、下値抵抗は81.50-60、81.00-10にあります。21日移動平均線は82.60にあり、これを上抜け切れずに押し戻されており、下値リスクがより高い状態に変わりありません。また、120日、200日線も84.44と85.52に位置しており、中期トレンドは豪ドル弱気の流れにあります。

一方直近の週足は、上ヒゲがやや長く、実体の小さい陰線引けとなりました。上値トライに失敗した形であることから、下値リスクがより高く、今週も下値トライの動きが先行しています。今週の週足ベースで見た強い上値抵抗は82.50-60、83.00-10に、下値抵抗は81.00-10にあります。短期トレンドは83円台を回復すれば下値リスクが軽減されますが、84.50超えで越週しない限り、下値リスクを残します。また、82円割れで越週した場合は80円方向への一段の下落リスクが点灯します。今週の週足ベースで見た上値抵抗は82.80-90、83.40-50に、下値抵抗は82.00-10にあります。31週、62週移動平均線は84.62と85.22に位置しており、中期トレンドは豪ドル弱気の流れに変わりありません。また31ヶ月移動平均線が83.83に位置しており、今月の上値トライでもこれを上抜け切れずに反落していることから、引き続き下値リスクに警戒が必要です。

豪ドル/円、短期は下値も限定的か。中期トレンドは豪ドル弱気。

豪ドル/円【週足】:(5/30現在31週移動平均線と62週線が84.62と85.22にあり、中期トレンドは豪ドル弱気の流れにある。)

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