オーストラリア 4月失業率結果
4月の豪州失業率は、就業者数が予想を上回りましたが、失業率は予想より0.1%悪化しました。全体では豪州の雇用は引き続き拡大傾向となっています。
また今回はフルタイムの雇用が大幅に伸びました。
さて就業者数からみていくと、
4月の就業者数は前月より22,600人増で、予想(20,000人)を上回りました。しかしながら3月は前回の+0.49万人⇒▼0.7万人に下方修正され、この分を勘案すると今回は+1.07万人となりあまり良い結果ではありませんでした。ただ、フルタイムの就業者が+32,600人増なので、総賃金や消費には好影響となります。
また失業者の分析は
4月の失業者は増加しました。人口増で求職が増えている様です。内訳はフルタイム希望が17,100人減(3月は9,300人増)となりました。過去数ヶ月に亘りフルタイム希望が増えていましたが、今回はその反動減と思われます。
また、労働参加率は0.1%改善し、65.6%となり、前回の3月に1978年から統計を取り始めてから最大となっていましたが、4月は更新しています。
月間全労働時間は1,940万時間(3月は450万時間増)も増加し、17億6400万時間(3月は17億4040万時間)となりました。消費にはかなり良い数値となりそうです。
人口に対する雇用者の割合(出所:豪州統計局)
総人口に対する雇用者の割合はリーマンショック後の底値水準(赤い線)から改善傾向を続けていましたが、前回から横這い傾向になっています。人口増分を新規雇用がカバーしていることになります。
豪ドル/米ドルは指標発表前に0.7518米ドル付近で推移していましたが、発表後は、予想上回る数値に0.7550米ドル手前まで買われ現在は0.7535〜40米ドルで推移しています。
内容的にはマチマチな結果でしたが、月間全労働時間の大幅な伸びは好感できます。
現在の豪ドルは0.7480〜0.7720米ドルの豪ドル安トレンドライン内で推移しています。先週から今週初にかけて一時トレンドラインの下限を割っていましたが、現在は戻しています。仮に下限割っても0.7410〜20米ドルのサポートが強くなっています。
上値は0.7610米ドルを越えないと、レンジ内上限を狙える勢いはありません。まだ豪ドル弱い状態が継続しています。(1豪ドル=0.7535米ドル、5月17日14時00分現在)
オーダー/ポジション状況
関連記事
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:田代 昌之
2024.11.22
東京市場のドルは154円台後半で推移、日銀による追加利上げ観測が円安のブレーキ役に(24/11/22)
東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、日本株のしっかりとした推移を材料にじり高の展開となり154円台後半で推移した。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:斎藤登美夫
2024.11.22
ドル円 値動きそのものは激しいが、結果レンジ内か(11/22夕)
東京市場はドルが小高い。やや激しめの乱高下をたどるなか、最終的にドルは高値引け。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:編集人K
2024.11.22
ドル円154円台前半、本邦CPI高止まり等で一時154円割れ (11/22午前)
22日午前の東京市場でドル円は「往って来い」。
-
オーストラリアドル(AUD)の記事
Edited by:川合 美智子
2018.05.17
オーストラリアドル週報(2018年5月第3週)
5/17に発表された4月のオーストラリアの失業率は5.6%と市場予想の5.5%より悪化しましたが就業者数が前月比で+22,600人となり、市場予想を僅かに上回りました。
- 「FX羅針盤」 ご利用上の注意
- 掲載している情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。
- 掲載している商品やサービス等の情報は、各事業者から提供を受けた情報または各事業者のウェブサイト等にて公開されている特定時点の情報をもとに作成したものです。
- 当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
- FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
- 当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
- 当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
- 当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
- 当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
- 当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
- 当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
- 当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。