ユーロドル一時1.24台回復 (4/17夕)
17日の東京市場で、ユーロドルは1.2380のユーロ高値圏で寄り付いた後、1.2375-95を中心とした狭いレンジでの動きに終始しました。その後夕刻に欧州勢が参入すると、本日も朝一はユーロの上値試しとなり、一時1.2414の高値をつけました。
しかし、18:00に発表された4月のドイツのZEW景気期待指数が1年9ヵ月ぶりにマイナスに転じ、それも事前予想-1.0を大きく下回る-8.2であった事、ユーロ圏の期待指数も前回13.4から1.9とこちらも大きく低下した事からユーロは反落、夕刻の上昇分を全て失い東京時間18:10現在は再び1.2380絡みの取引です。
テクニカルにはユーロドルは本日の上昇で3/28以来の1.24台を回復。各種の抵抗線も上抜け、上昇してきた日足の一目均衡表の雲も飛び越えた形となりました。
引き続きユーロ圏の経済指標の悪化が目立つ事が気になりますが、地政学リスクも一旦は低下、市場のテーマの中心が貿易における米国の保護主義と他国通貨安の牽制にやや移っている現状で、ユーロドルは今晩1.2350レベルを維持できれば、ユーロの恐る恐るの上昇は継続の可能性が出てきています。
本日この後ユーロ圏に大きな予定はありませんが、米国サイドは21:30に住宅着工件数と建設許可件数、22:15に鉱工業生産と設備稼働率の発表が控えています。
また、ユーロに直接は関係しないものの、本日明日とフロリダでは日米首脳会談が予定されており、もともとの目的は北朝鮮との米朝首脳会談前の打ち合わせだったように思いますが、最近の勢いで貿易に関して何をトランプ大統領が言い出すかは注目されます。
序盤の欧州株価指数先物はほぼ全面高の様相です。
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