NZ/円、短期は一旦底打ちの可能性も。中期トレンドは弱気の流れに変化なし。
3/26に発表された2月のNZ貿易収支は+2.17億NZドルとなり、市場予想の▼1.0NZドルを上回りました。輸入が落ち込んだためですが、この要因が害虫発生による自動車の荷揚げの遅れにより、通関できなかった特殊要因によるものであったことから、当初はNZ買いが強まったものの一時的な上昇に留まりました。市場の関心は引き続き米中の貿易戦争発展への懸念や金利動向に向いています。
チャートを見ると、日足は1/23に付けた81.57を直近高値として上値を切り下げる流れに変化が認められず、この日足の上値抵抗は78.50-60にあります。短期トレンドはNZ弱気の流れに変化が認められませんが、76.00近辺には長期的な下値抵抗があり、簡単には下抜けないポイントでもあります。今週も値動きの中では75円台半ばまで続落したものの、翌日には76円台後半に実体を置く大陽線が出ており、76.00近辺の足元がしっかりとした感があります。短・中期ともにトレンドが弱いことから、急伸にも繋がっていませんが、日足の実体ベースで78円台に乗せて来れば下値リスクが若干軽減されます。日足の上値抵抗は77.10-20、78.00-10に、下値抵抗は75.80-00にあります。21日移動平均線は76.97に位置しており、これを上抜け切れない状態に、120日、200日線も78.62と79.58に位置しており、短・中期トレンドはNZ弱気の流れに変化が認められません。
一方週足は、2週連続陰線引けとなり、1/23に付けた81.57を起点として上値を切り下げる流れに変化が認められません。一方で76.00近辺の重要な下値抵抗ポイントを攻めきれずに今週は小反発に転じており、長期的な下値抵抗も守っています。今週の週足ベースで見た強い上値抵抗が77.60-70にありますが、これをクリアして78円台で越週出来れば短期トレンドが変化して一段の上昇に繋がり易くなります。今週の週足の上値抵抗は77.60-70、78.00-10に、下値抵抗は76.00±10銭にありますが76円割れで越週した場合は74円方向への新たな下落リスクが点灯します。31週、61週移動平均線は78.83と79.36に位置しており、中期トレンドはNZ弱気の流れにあります。また、31ヶ月移動平均線が78.22に位置しており、この下に入り込んで長期トレンドも下値リスクが高い状態にあります。
NZ/円【週足】:(3/28現在31週移動平均線は78.83に、62週線は79.36に位置しており、両者を下抜けて中期トレンドはNZ弱気の流れにある。)
関連記事
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:田代 昌之
2024.11.22
東京市場のドルは154円台後半で推移、日銀による追加利上げ観測が円安のブレーキ役に(24/11/22)
東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、日本株のしっかりとした推移を材料にじり高の展開となり154円台後半で推移した。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:斎藤登美夫
2024.11.22
ドル円 値動きそのものは激しいが、結果レンジ内か(11/22夕)
東京市場はドルが小高い。やや激しめの乱高下をたどるなか、最終的にドルは高値引け。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:編集人K
2024.11.22
ドル円154円台前半、本邦CPI高止まり等で一時154円割れ (11/22午前)
22日午前の東京市場でドル円は「往って来い」。
-
ニュージーランドドル(NZD)の記事
Edited by:橋本 光正
2018.04.02
N$シカゴポジション(2018/3/27現在)
NZドルのシカゴポジションはネットロングを1,400枚減らし、18,200枚のネットロングになっています。
- 「FX羅針盤」 ご利用上の注意
- 掲載している情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。
- 掲載している商品やサービス等の情報は、各事業者から提供を受けた情報または各事業者のウェブサイト等にて公開されている特定時点の情報をもとに作成したものです。
- 当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
- FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
- 当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
- 当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
- 当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
- 当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
- 当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
- 当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
- 当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。