豪ドル/円、短・中期ともに弱気。短期的には80円台で一旦底打ちの可能性も。
世界経済が緩やかな拡大基調を維持する中で、オーストラリアの景況感にも不安材料は見当たりませんが、中銀が緩和的なスタンスを維持しており、長期金利が低水準に抑えられていること、米中の貿易摩擦問題への懸念が払拭できないことから、豪ドルは対米ドル、対円で上値が重い展開が続いています。
チャートを見ると、日足は1/23に付けた89.07を直近高値として上値を切り下げる流れから上抜けておらず、この日足の上値抵抗は84円台半ばにあります。また1/31に付けた88.50と3/13に付けた84.53を結ぶ短期的なレジスタンスラインの上値抵抗が82.90-00にあり、これも上抜けられずに推移しており短期トレンドは豪ドル弱気の流れに変化が認められません。一方で80円台には中・長期的な下値があり、これには一旦跳ね返されたことから、短期的な底を見た可能性にも注意が必要です。トレンドがまだ弱く“ダマシ”となる可能性がありますが、80円割れで終えない限り、下値余地も拡がり難いと見られます。日足の上値抵抗は82.20-30、82.90-00に、下値抵抗は80.50-60、80.00±10銭にあります。21日、120日、200日移動平均線は82.40、85.92、86.51に位置しており、短・中期トレンドは豪ドル弱気の流れに変化が認められません。
一方週足を見ると、2週連続陰線引けとなり直近の陰線が82.00±10銭にあった下値抵抗を実体ベースで下抜けており、新たな下落リスクが点灯しています。今週は80円台の下値を攻めきれずに反転、上値トライの動きが強まっていますが、82.50超えで越週しない限り、下値リスクがより高い状態です。また、これをクリアした場合でも84.00-20に一段と強い上値抵抗があり、これを上抜けて越週するまでは下値リスクを残します。今週の週足ベースで見た上値抵抗は83.00-10、84.00-20に、下値抵抗は80.00-10、79.60-70にあります。31週、62週移動平均線は86.19と85.77に位置しており、中期トレンドは豪ドル弱気の流れに変化が認められません。また、84.01に位置する31ヶ月移動平均線も下抜けており、これを上抜けて越月しない限り、下値リスクがより高い状態に変わりありません。
豪ドル/円【週足】:(3/28現在31週移動平均線は86.19に、62週線は85.77にあり両者を下抜けて中期トレンドは豪ドル弱気の流れにある。)
オーダー/ポジション状況
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