豪ドル/円、短・中期トレンドは豪ドル弱気。一段の下落リスクが点灯中。
2月20日に公表された豪州中銀議事録には引き続き、世界経済が緩やかな拡大基調を続けており、オーストラリア経済も海外からの需要や、好調な雇用環境と強い内需を支えとして拡大基調を維持するとの見解が示されています。一方で、家計債務の大きさが、低い労働賃金や雇用環境の変化により消費に悪影響を及ぼす可能性も懸念材料として挙げています。為替相場は2/2の米雇用統計後の長期金利の上昇や、株式市場の混乱でリスク回避的な動きが払しょくできておらず、豪ドルは対米ドル、対円で下落基調にあります。
チャートを見ると、日足は、1/23に付けた89.07を直近高値として上値を切り下げる流れを変えておらず、また、この間に2/2の陰線が88円を大きく割り込んで、新たな下落トレンドに入った状態にあります。この日足の上値抵抗は87.00-10にあります。一方、2/14の日足が、下ヒゲの非常に長いタクリ足の陽線となり、下値トライに大きく失敗した形となっており、この日足の値幅(安値83.32)を下抜けずに、小反発に転ずる可能性を残しています。しかし、日足、週足ともに形状が一段と悪化しており、下値リスクが高い状態に変わりありません。日足の上値抵抗は、84.20-30、85.40-50に、下値抵抗は83.30-40、82.00-10にあります。21日、120日、200日移動平均線はそれぞれ85.85、87.07、86.58に位置しており、全てを下抜けて短・中期トレンドは豪ドル弱気の流れにあります。
一方週足は、4週連続陰線引けとなり、上値を急角度で切り下げています。この間に87.01と86.03に位置する31週、62週移動平均線を大きく下抜けており、新たな下落トレンドに入った状態を示しています。今週の週足ベースで見た上値抵抗は85.00-10、85.50-60にあります。85.50超えで越週出来れば下値リスクがやや軽減されますが、この場合でも86〜87円台に強い抵抗が控えており、急伸にも繋がり難いと見られます。現状は84.19に31ヶ月移動平均線があり、月末終値で回復する可能性を残していますが、84円台を維持出来ずに越月した場合は80〜82円ゾーンの長期的な下値抵抗を確認する可能性が生じます。
豪ドル/円【週足】:(2/22現在31週移動平均線は87.01に、62週線は86.03にあり両者を下抜け始めて新たな下落トレンドに入った状態にある。)
オーダー/ポジション状況
関連記事
-
南アフリカランド(ZAR)の記事
Edited by:照葉 栗太
2024.11.23
南アランド円週報:『約1カ月ぶり安値を更新するなど上値の重い展開が継続中』(11/23朝)
南アランドの対円相場は、11/7に記録した約4ヵ月ぶり高値8.86円をトップに反落に転じると、今週前半にかけて、一時8.44円まで下落しました。
-
トルコリラ(TRY)の記事
Edited by:照葉 栗太
2024.11.23
トルコリラ円週報:『トルコ中銀は政策金利の据え置きを決定。一巡後の反発に期待』(11/23朝)
トルコリラの対円相場は、9/16に記録した史上最安値4.10円をボトムに切り返すと、11/15にかけて、約3カ月半ぶり高値4.56円(8/1以来の高値圏)まで上昇しました。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:照葉 栗太
2024.11.23
来週の為替相場見通し『トランプトレードと円キャリーの組み合わせがドル円を下支え』(11/23朝)
ドル円は、今週前半にかけて、一時153.28まで急落する場面が見られましたが、週末にかけては一転154円台後半へと持ち直す動きとなりました。
-
オーストラリアドル(AUD)の記事
Edited by:橋本 光正
2018.02.26
A$シカゴポジション(2018年2月20日現在)
シカゴの豪ドルポジションは再度ネットロングを増やしています。
-
オーストラリアドル(AUD)の記事
Edited by:橋本 光正
2018.02.21
豪州中銀議事録(2018/2/20)
豪州中銀の金融政策の議事録内容を纏めたものをお送りします。 要旨は非常に長いので、先に簡単に纏めたものを記します。
- 「FX羅針盤」 ご利用上の注意
- 掲載している情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。
- 掲載している商品やサービス等の情報は、各事業者から提供を受けた情報または各事業者のウェブサイト等にて公開されている特定時点の情報をもとに作成したものです。
- 当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
- FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
- 当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
- 当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
- 当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
- 当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
- 当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
- 当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
- 当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。