オーストラリアドル週報(2018年2月第四週)

2月20日に公表された豪州中銀議事録には引き続き、世界経済が緩やかな拡大基調を続けており、オーストラリア経済も海外からの需要や、

オーストラリアドル週報(2018年2月第四週)

豪ドル/円、短・中期トレンドは豪ドル弱気。一段の下落リスクが点灯中。

2月20日に公表された豪州中銀議事録には引き続き、世界経済が緩やかな拡大基調を続けており、オーストラリア経済も海外からの需要や、好調な雇用環境と強い内需を支えとして拡大基調を維持するとの見解が示されています。一方で、家計債務の大きさが、低い労働賃金や雇用環境の変化により消費に悪影響を及ぼす可能性も懸念材料として挙げています。為替相場は2/2の米雇用統計後の長期金利の上昇や、株式市場の混乱でリスク回避的な動きが払しょくできておらず、豪ドルは対米ドル、対円で下落基調にあります。

チャートを見ると、日足は、1/23に付けた89.07を直近高値として上値を切り下げる流れを変えておらず、また、この間に2/2の陰線が88円を大きく割り込んで、新たな下落トレンドに入った状態にあります。この日足の上値抵抗は87.00-10にあります。一方、2/14の日足が、下ヒゲの非常に長いタクリ足の陽線となり、下値トライに大きく失敗した形となっており、この日足の値幅(安値83.32)を下抜けずに、小反発に転ずる可能性を残しています。しかし、日足、週足ともに形状が一段と悪化しており、下値リスクが高い状態に変わりありません。日足の上値抵抗は、84.20-30、85.40-50に、下値抵抗は83.30-40、82.00-10にあります。21日、120日、200日移動平均線はそれぞれ85.85、87.07、86.58に位置しており、全てを下抜けて短・中期トレンドは豪ドル弱気の流れにあります。

一方週足は、4週連続陰線引けとなり、上値を急角度で切り下げています。この間に87.01と86.03に位置する31週、62週移動平均線を大きく下抜けており、新たな下落トレンドに入った状態を示しています。今週の週足ベースで見た上値抵抗は85.00-10、85.50-60にあります。85.50超えで越週出来れば下値リスクがやや軽減されますが、この場合でも86〜87円台に強い抵抗が控えており、急伸にも繋がり難いと見られます。現状は84.19に31ヶ月移動平均線があり、月末終値で回復する可能性を残していますが、84円台を維持出来ずに越月した場合は80〜82円ゾーンの長期的な下値抵抗を確認する可能性が生じます。

豪ドル/円、短・中期トレンドは豪ドル弱気。一段の下落リスクが点灯中。

豪ドル/円【週足】:(2/22現在31週移動平均線は87.01に、62週線は86.03にあり両者を下抜け始めて新たな下落トレンドに入った状態にある。)

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