NZ/円、短期は強気を維持。79円割れで短期トレンドに変化。
景況感の良いニュージーランドは、労働市場、消費関連指標が良好で、12日に発表された住宅関連指標も景気の拡大基調が確かなものであることを示しています。こうした中、為替相場も昨年11月に付けた中期的な下値抵抗ポイントである76.10で跳ね返されて反転、上昇余地を探る動きが継続中です。一方で、2014年12月に付けた94.05を起点として上値を切り下げる流れからは上抜け切れておらず、この上値抵抗が81円台にあることから、これをしっかりと上抜けて来るまではNZドル急伸にも繋がり難いと見られます。
チャートを見ると、日足は昨年11月に付けた76.10を起点として下値を切り上げる流れにあり、短期トレンドはNZ強気の流れを維持しています。この日足の下値抵抗は80.00-10、79.30-40にありますが、79円割れを見た場合は下値リスクが点灯します。一方、上値は81.20-30、82.00-20に強い抵抗が控えており、NZ急伸にも繋がっていません。21日、120日、200日移動平均線は80.13、79.38、79.49に位置しており、現状はこれを守って一段の上昇の可能性に繋げていますが、79円割れを見た場合は、トレンドが変化して一段の下落リスクが点灯します。
一方週足は、続伸に繋げられずに陰線引けとなりましたが、下値を切り上げる流れには変化が認められず、また、80.00-10の下値抵抗にも跳ね返されており、今週は反転、上昇の動きが強まっています。現状は月足ベースで見た強い上値抵抗が81.30-40にありますが、これをしっかり上抜けて越月出来れば一段の上昇に繋がり易くなります。今週の週足ベースで見た強い上値抵抗は前述の81.30-40と82.10-20に、下値抵抗は80.00-10にあります。80円割れで越週した場合はやや下値リスクが高くなります。31週、62週移動平均線は80.02と79.86に位置しており、収束中のこれらを上抜けた位置にあり、強い下値抵抗をとして働く可能性がありますが、79円割れで越週した場合は“ダマシ”であった可能性が高くなり、上昇の流れを打ち消します。
NZ/円【週足】:(1/17現在31週移動平均線は80.02に、62週線は79.86に位置しており、収縮中の両者を若干上抜けているが“ダマシ”となる可能性にも注意。)
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