NZ/円、短期は弱気。76円台の下値抵抗守り切れば小幅反発の可能性も。
NZ経済も緩やかな拡大基調を維持していますが、政治面では引き続き先行きに不透明感を残しています。NZ中銀は緩和的な金融政策を維持して景気を下支えする姿勢を変えていません。
チャートを見ると、日足は11/10に付けた76.10を直近安値として下値を切り上げていますが、個々の足が強い上昇エネルギーを持ったものではないことや、11/20の大陰線(高値77.51)の値幅内から上抜けられずに推移しており、77.50超えに値を戻さない限り、上値余地も拡がり難い形です。一方で76.00-10には中期的な下値抵抗があり、一旦はこれに跳ね返されていることから、76円台を守り切って反転、上昇に転ずる可能性を残しています。日足の上値抵抗は77.40-50、78.00-10に、下値抵抗は76.00-10にあります。21日、200日移動平均線は、77.70と79.43に位置しており、短・中期トレンドはNZ弱気の流れにあります。
一方直近の週足は、小陽線で続落を食い止めていますが、上昇余力の強いものではなく、また、前週の大陰線が31週、62週移動平均線を大きく下抜けて、中期トレンドに変化を生じさせていることから、反発余地が限られやすく続落の可能性により警戒が必要です。一方で、76.00-10は中期的な下値抵抗として働くポイントであり、今週の値動きの中でも76円割れトライに失敗して低位揉み合いとなっています。週足の上値抵抗は77.40-50に、下値抵抗は76.00-10、74.80-90にあります。31週、62週移動平均線は79.75と79.27に位置しており、収束しているこれらを下抜けて中期トレンドはNZ弱気に変化しています。また、31ヶ月移動平均線が78.79に位置しており、反発に転じた場合でも78円台が強い上値抵抗として働く可能性を示しています。
NZ/円【週足】:(11/29現在31週移動平均線は79.75に、62週線は79.27に位置しており、収縮中の両者下抜けて新たな下値リスクが点灯中。)
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