オーストラリアの9月貿易収支結果
(今回発表)11月2日公表分(出所:豪州統計局)
9月の豪州貿易収支が発表されましたが、エコノミスト予想平均を大きく上回る+17.45億豪ドルになりました。7月が当初の+8.08億豪ドル→+7.01億豪ドル、8月が当初の+9.89億豪ドル→+8.73億豪ドルにそれぞれ下方修正されましたが、この分を差し引いても+15.22億豪ドルですので、予想平均+12億豪ドルを上回っています。また、第2四半期の黒字額平均は+9.6億豪ドルで、第3四半期平均は+11.06億豪ドルになりましたので、GDPの四半期比ベースではプラス要因になりました。
内容としては、8月と比べて9月は、
輸出が 8月320.37豪ドル、 9月329.61億豪ドル、
輸入が 8月31.164豪ドル、 9月312.16億豪ドル、
差引 +8.73豪ドル +17.45億豪ドル
となり、外需・内需共に拡大となっています。
個別内容として、9月に大きく伸びたものは、輸出は非農業品が+5.99億豪ドル、金が+2.17億豪ドルとなっています。一方で、輸入は消費財が+1.91億豪ドル、金が▼0.65億豪ドルになっています。消費財の増加は内需拡大に好材料です。
以上から、第3四半期の豪州貿易収支は良好な数値になりました。
下図を見ても2017年の貿易収支の黒字傾向には目みはるものがあり、世界的に経済拡大していることが解ります。
貿易収支(緑は収支ゼロ)
同時に発表された9月住宅建設許可件数も(実績+1.5%←▼1.0%予想)予想を上回り、今日の数値は豪州経済には好結果になりました。
相場は発表前に0.7675米ドル付近で推移していましたが、発表後は高値0.7720米ドル付近まで上昇し、現在は0.7710米ドル付近になっています。結果的に0.7630〜40米ドルのサポートは死守し、上値抵抗線0.7720〜30米ドルで止められています。この上の抵抗線は0.7760米ドルにあり、ここを越えて終らない限りまだ豪ドルは弱い状態を脱却できません。但し、0.7680〜90米ドルにあった軽い抵抗線を抜けているので、暫くは横這い状況に入りそうです。(11月2日11:24、1豪ドル=0.7712米ドル)
オーダー/ポジション状況
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