ユーロ 行って来い。未だ下値余地ありか(10/3夕)

東京時間のユーロはスペインのカタルーニャ地方の分離独立問題が尾を引いて続落、1.173台から一時1.17を割り込み1.1696の安値をつけました。

ユーロ 行って来い。未だ下値余地ありか(10/3夕)

ユーロ 行って来い。未だ下値余地ありか

東京時間のユーロはスペインのカタルーニャ地方の分離独立問題が尾を引いて続落、1.173台から一時1.17を割り込み1.1696の安値をつけました。
しかし、夕刻欧州勢参入後は急速に値を戻し、午前中の高値を上回る1.1748まで上昇するも1.1750を前に反落。東京時間18:15現在は1.1735とほぼ早朝の水準で取引されています。

1日に実施された投票でスペインからの独立に賛成した住民は90%を越えたと伝えられており、カタルーニャ自治州政府は近日中に州議会で独立宣言採択を行うものと見られています。
中央政府は住民投票自体を違憲とみなしており、これを認める可能性はほぼありませんが、政府管轄の治安警察が投票日に投票所の封鎖を強行したことに抗議して、カタルーニャ州全域が本日ゼネストに突入する模様です。
州政府は欧州委員会に対して仲介を求めているとされていますが、欧州委員会も住民投票は違法との立場で介入に消極的です。

予想外の住民と警官隊との激しい衝突に、この問題はユーロ圏にとって政治不安の材料とみなされ、ユーロの上値を抑えています。
ただ、この後ゼネストや独立宣言をめぐる動きにやや混乱が生じる局面は予想されるものの、本件はあくまでスペイン国内の問題であり、また、最終的にはスペイン政府には自治権停止の権限が憲法で保障されていることから、EU全域に及ぼす影響は軽微なものと思われます。

ユーロは一旦1.17を割り込んだことで短期的な達成感もあって夕刻反発していますが、これが本格的な底打ちとなるかはやや疑問。9月に形成された日足のヘッドアンドショルダーのネックライン1.1823-60レンジを抜けないうちは、1.16のターゲットまでの下値余地は引き続きあるものと考えます。

今晩は今週では珍しくこの後指標等の材料がほとんど無く、21:30からパウエルFRB理事の講演がある程度で、明確な方向感は出にくい状況です。
今晩のところはユーロが買戻しの勢いに乗り、昨晩の海外時間からもみ合ってきた1.1750-70エリアをしっかりと上抜けてくることができるかに注目です。

序盤の株価指数先物はまちまちの推移。

オーダー/ポジション状況

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