豪州政策金利予想
豪州準備銀行(中銀)政策金利予想(9月4日14時30分現在)
現行1.5%→1.5%で据え置き予想 エコノミストのレンジなし(全員1.50%)
明日(5日)に豪州中銀の政策金利が発表されます。今回もエコノミスト全員が1.50%の据え置き予想となっています。昨年7月に1.75%→1.50%に利下げしてから14ヶ月連続の現状維持になります。
主な理由として、中銀の経済・物価見通しが先々堅調予想をし、結果の検証期間中にあるためとしています。
実際に、前回中銀金融政策要旨内でも成長に関しては
「中銀は先々の豪州経済は大部分で変わっていないと見ている。今後2〜3年で、経済成長は年率約3%に達するとみている」とし、
また物価に関しても
「最近のインフレデータは中銀の予想通り幅広く伸びている。CPIとそれに関連するインフレは2%付近で推移している。経済の強まりと共に、インフレは上昇することが見込まれる」と記しています。
先々の経済見通しをみると、「利下げ」よりはむしろ「利上げ」時期に関心が移りそうですが、エコノミスト予想は2018年2Qに利上げ・利下げ派がいて、レンジは1〜2%で平均で1.5%、来年4Qに1〜2%で、平均1.75%と初めて利上げが開始されると予想しています。
来年初までの現状維持は予想外ですが、それは中銀が懸念している豪ドル高に注目しているとの見方でしょうか。
さて、今回のポイントも議事録要旨になります。
@ 先行き経済見通しの変化あるか
A 最近の豪ドル高をどの様に受け止めているか…過去の表現と差異があるか
に絞られると思います。
経済見通しに関しては上述しましたが、Aの為替に関しては前回要旨で以下の通りとなっています。
「豪ドルは最近上昇した。これはドル安を反映したものだ。高い為替レートは経済の価格上昇率を抑えてしまう。また生産高や雇用にまで影響を与える。豪ドル高は、現行予想しているよりも、経済活動やインフレの上昇を緩やかにしてしまう」
予想外に強い文言で豪ドル高を懸念していると思いますが、市場は一度豪ドル調整しても再度買いに走っている様です。さて今回はどの様な表現になるでしょうか。
尚、次回金融政策発表は10月3日(火曜日)に予定されています。
政策金利推移(8月末まで)
オーダー/ポジション状況
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