3. ニュージーランドドル週報（2017年8月第四週）

ニュージーランドドル週報（2017年8月第四週）

24日に発表されたニュージーランドの7月の貿易収支は+0.85億NZドルとなり、市場予想の▼2億NZドルを大幅に超える好数値となりましたが、

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ニュージーランドドル週報（2017年8月第四週）

NZ/円、短期は弱気。中期的に見た強い下値抵抗は76円台。

24日に発表されたニュージーランドの7月の貿易収支は+0.85億NZドルとなり、市場予想の▼2億NZドルを大幅に超える好数値となりましたが、為替市場の反応は鈍く、むしろ、トランプ大統領の経済政策実行力を懸念するリスク回避的な動きや中銀によるNZドル高へのけん制発言への警戒も根強く、上値の重い展開となっています。

チャートを見ると、日足は7/27に付けた83.91を直近高値として上値を切り下げる流れを変えていません。また、直近の日足が80円超えトライに失敗して大陰線で終えており、新たな下落リスクが点灯しています。78.00-10には中期的に見た強い下値抵抗が控えており、一旦すり抜けても押し戻される可能性の高いポイントですが、日足、週足の形状が悪化しており、一段の下落リスクが生じていることから、当面は値ごろ感の買いは控える必要があります。日足の上値抵抗は79.70-80に、下値抵抗は78.00-10にあります。21日移動平均線は81.06に位置しており、この下に入り込んで短期トレンドはNZ弱気の流れにあります。また80.16に位置する200日線も下抜けており、新たな下落リスクが点灯中です。短期トレンドは日足の実体ベースで80円超えに戻さない限り変化しません。

一方週足は、値幅の小さい足で続落を食い止めていますが、上昇余力に欠けるものであることや、上値トライにも失敗した形となっており、下値リスクがより高い状態に変わりありません。また、79.87に位置する31週移動平均線も下抜けており、76円方向への一段の下落リスクに注意が必要です。週足の上値抵抗は79.80-90に、下値抵抗は78.00-10、77.00-10にあります。31週移動平均線は79.87に位置しており、この下に入り込んだ状態にあり、新たな下落リスクが点灯中です。一方、62週移動平均線は78.08にあり、これを守って反発の可能性を残していますが、形状が弱いのですり抜けてもおかしくありません。長期的な下値抵抗は75〜76円台にあります。

NZ/円、短期は弱気。中期的に見た強い下値抵抗は76円台。

NZ/円【週足】：（8/23現在31週移動平均線は79.87に位置しており、これを下抜けて新たな下落リスクが点灯中。62週線は78.08に位置しており中期トレンドをサポート中）

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