ユーロドル 雇用統計を控え高値持合い
連日の米ドル悪材料に、ユーロドル堅調なるもイベント前で小幅な値動き
4日の東京市場でユーロドルは高値持合い。昨晩の海外市場ではISM非製造業指数の予想外の悪化とトランプゲートを捜査するモラー特別検察官による大陪審選出(起訴の可否の検討のため)の報道と、連日のように出てくる米ドルの悪材料に昨晩もユーロは底堅く、再び1.1900に接近、高値1.1893をつけました。
この流れを受けて東京時間もユーロは1.18台後半の高値圏で推移。ただ、今晩の米雇用統計を控えて全般動意にはかけ、値幅は1.1860-80レンジでほぼ収まる形となりました。
夕刻発表された6月のドイツの製造業受注は前年比+5.1%と事前予想を大きく上回りましたが、為替市場の反応は限定的でした。
休暇シーズンに入り 一旦持高調整の可能性も
最近の全般的傾向ではありますが、今週は特に欧州の好材料、米国の悪材料が対比される形となり、雇用統計前にもかかわらずユーロの上昇モメンタムが維持された形となりました。
しかし、夏休みシーズンを迎えさすがに一旦はポジションを軽くする動きが出てもおかしくない時期であるということもあり、今晩雇用統計の数字が想定以上であれば、ユーロドルのユーロ買いも持ち高を調整する動きは出やすいタイミングといえます。
上値は前回高値1.1910を抜ければ1.2000を目指す動き、下値は1.1785-1.1800レンジで一旦は支えられるものと予想します。
雇用統計では雇用とともに賃金の動向にも注目
ただ、これでもかというくらい米国政治、経済両面での悪材料が続いており、企業業績の好調と株価の上昇との不整合の違和感から、米国は予想以上の景気腰折れに直面しつつあるのではないかとの疑念も湧き起こりつつあります。その意味でもここまで多少の変動はあっても、終始好調を維持し完全雇用に近づいているといわれ続け、FRBの景気拡大への確信の源ともなってきた雇用の情勢には注目です。
非農業部門雇用者数の予想は18万人増加、失業率は0.1%改善して4.3%、インフレとの関連で注目が集まる平均時給の上昇率は前年比+2.4%が見込まれています。
雇用統計の発表は本日日本時間21:30です。
オーダー/ポジション状況
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