ユーロは一旦踊り場か
先週26日にユーロドルの見通しとしていったん高値をつけ押しが入る可能性を書きましたが、結局押しは入らずそのまま一段高の流れとなり、27日には1.1777の高値をつける動きを見せました。ユーロ買いの材料に加え、ドル売り、円買いと周辺通貨もまたユーロ高の支援要因となった先週後半でした。
週報にも書いたとおり、現在のドル安トレンドはユーロ高から円高へと主役を交代してきたようにも見えます。もちろん、長期的にはユーロ高トレンドは継続するものの、これまでにも書いてきた通り、1.17台というのはいったん踊り場を形成しやすい水準であることは変わりません。
今年の3月にセミナー用に使ったチャートが出てきて、その時の値幅観測の水準が今見ると非常に面白いものがあるので、改めて出しておきたいと思います。2016年初から現在までのユーロドルの週足チャートをご覧ください。
ユーロドル 週足
赤いラインは2014年高値1.3993と2017年安値1.0341との38.2%フィボナッチ・リトレースメントにあたる1.1736ですが、青い線は今年1月に長期の底となった1.0341を起点に、1.0829までの上げ、その後の1.0494への押しをベースにN波動から計算したフィボナッチエクスパンションです。
3月末に1.0906をつけ1.0829を抜けたことでエクスパンションの準備が整ったわけですが、その時点での100%エクスパンションが1.0982、161.8%エクスパンションが1.1284でした。当時は、これら2つをターゲットとしてあげたのみでしたが、今こうして振り返ると両者ともにいったんは踊り場(ピンクの点線で示した丸)となっていたことがわかります。
そして、エクスパンションの最大値とも言えるのが261.8%エクスパンションで1.1772とほぼ先週高値と一致すると同時に上記38.2%リトレースメントともかなり近いレートです。ここにもピンクの点線で丸を囲ってみましたが、多少の誤差があってもいったん踊り場を形成する調整局面が近いのではないでしょうか。
オーダー/ポジション状況
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