日銀指値オペ (17/7/7)

米国雇用統計を前に本日の東京市場はあまり動かないだろうと考えていた参加者が多かったせいもありますが、日銀の指値オペで円安が進行しています。

日銀指値オペ (17/7/7)

日銀指値オペ

米国雇用統計を前に本日の東京市場はあまり動かないだろうと考えていた参加者が多かったせいもありますが、日銀の指値オペで円安が進行しています。指値オペは日銀が金利上昇を抑制するために決まった価格で国債を買い入れるオペレーションですが、本日10:10に日銀が2月以来の指値オペを行ったことをきっかけに、113円台後半へと円安が進むこととなりました。

この動きで仮に雇用統計で弱い数字が出たとしても113円を割り込む流れは予想しがたくなっています。とすると、年初来高値から引いてくるレジスタンスライン(赤の太線、112円台後半を下降中)も、3月高値から引いてきたレジスタンスライン(赤の細線、113円台前半を下降中)も、どちらも上抜ける可能性が高まってきました。

              ドル円日足

              ドル円日足

上記の通り日足チャートを見ても円安トレンドが強まっていますが、次のターゲットとしては5月高値の114.37、そして4月安値を起点に5月高値までの上げ、その後の6月安値への押し(ピンクのN波動)、から計算されるフィボナッチ・エクスパンションの100%が115.06と115円の大台と重なりますので、円高の流れはいったん終了し、来週以降の目安として115円という水準を考えることとなりそうです。

なお、雇用統計後もG20サミットがありますので、週明けに向けて新たな材料が出て来ないかだけは注意しておきましょう。

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