3. ニュージーランドドル週報（2017年6月第五週）

ニュージーランドドル週報（2017年6月第五週）

NZ経済は引き続き安定的で、5月の貿易収支を見ても輸出が足元の世界経済の明るさを反映して好調さを維持する一方、

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ニュージーランドドル週報（2017年6月第五週）

NZ/円、短期はNZ強気。

NZ経済は引き続き安定的で、5月の貿易収支を見ても輸出が足元の世界経済の明るさを反映して好調さを維持する一方、輸入も大幅に増加しており、内需も引き続き堅調であることが窺われます。中銀は政策金利を現行の1.75％に据え置いていますが、インフレターゲットには近づきつつあることから金融政策の変更の可能性についてもそろそろ意識されるところで、今後の中銀の声明にも注意する必要がありそうです。

チャートを見ると、日足は5/18に付けた76.27を直近安値として下値を切り上げる流れにあり、また、収束していた短・中期の移動平均線もしっかりと上抜けた位置で推移しており、短期トレンドは非常に強い状態にあります。短期トレンドは80円割れで終えない限り、NZ強気の流れを維持します。日足の上値抵抗は82.60-70と83.40-50に、下値抵抗は81.50-60、81.00-10にあります。また、21日、120日、200日移動平均線は79.94、79.42、78.74に位置しており、これらをしっかりと上抜けて短・中期トレンドはNZ強気の流れにあります。

一方週足は、値幅の小さい陽線で終え、単体では上昇余力の強いものではありませんが、下値を切り上げる流れを維持しており、今週は82円台にある強い上値抵抗をトライする動きが強まっています。2014年12月に付けた94.05を起点とする中・長期的なレジスタンスラインの上値抵抗が、82.00-10にありますが、これをしっかり上抜けて越週した場合は新たな上昇トレンド形成の動きが強まり易くなり、82〜84円ゾーンで上値余地を探る動きが継続すると見られます。逆に82円割れで越週した場合は、トレンドの確認が来週以降に持ち越されますが、週足の形状が安定していることや、31週、62週移動平均線が79.87と77.11で足元をサポートしている状態にあることから、80円割れの越週とならない限り、下値余地も限られる展開が予想されます。今週の週足の上値抵抗は82.00-10、83.50-60に、下値抵抗は80.40-50、79.80-90にあります。

NZ/円、短期はNZ強気。

NZ/円【週足】：（6/28現在31週移動平均線は79.87に、62週線も77.11に位置しており両者を上抜けて中期トレンドはNZ強気を維持）

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