3. オーストラリアドル週報（2017年6月第五週）

オーストラリアドル週報（2017年6月第五週）

オーストラリア経済は雇用市場の拡大や消費に支えられて好調さを維持していますが、豪州中銀のレポートでは低い賃金の伸びや家計債務の拡大により、

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オーストラリアドル週報（2017年6月第五週）

豪ドル/円、短期トレンドは豪ドル強気の流れ。86円台に中期的な抵抗あり。

オーストラリア経済は雇用市場の拡大や消費に支えられて好調さを維持していますが、豪州中銀のレポートでは低い賃金の伸びや家計債務の拡大により、消費が抑えられる可能性を示唆しています。また、投資物件の過剰を背景に住宅市場投資に陰りが生ずる可能性も指摘されており、今後の不安材料として働く可能性も否めません。しかし、現状は世界経済が安定的な状態にあることから、好調な輸出や内需がけん引して緩やかな拡大基調が継続することが予想されます。

チャートを見ると、日足は6/6に付けた81.78を直近安値として下値をゆっくりと切り上げる流れにあり、短期トレンドは豪ドル強気の流れを維持しています。また、28日の陽線が84.70-80にあった強い上値抵抗を実体ベースで上抜けて一段の上昇の可能性が点灯しており、反落した場合でも84.50〜84.80ゾーンが強い下値抵抗として働く可能性を示しています。85〜86円台は中期的な上値抵抗が厚いポイントですが、短期トレンドが強い状態にあるので、これをトライする動きが強まる展開が予想されます。日足の上値抵抗は85.90-00と86.60-70に、下値抵抗は84.70-80、84.00-10にあります。21日、120日、200日移動平均線は83.59、84.72、83.56に位置しており、これらを上抜けて短・中期トレンドは豪ドル強気の流れにあります。

一方直近の週足は小陰線で終え、84.84に位置する31週移動平均線を上抜けきれずに越週しましたが、今週はドル/円の上昇に連れて豪ドル/円も週初から上値トライの動きが強まっています。この間に31週移動平均線もしっかりと上抜けて週足の形状も改善していますが、31ヵ月移動平均線が85.85に位置しており、これをしっかり上抜けて越月出来るかどうかにも注意が必要でしょう。86円台で越月出来れば86〜88円での推移の中で88円の長期的な上値抵抗を試す動きが期待できます。逆に、可能性がやや低い状態ですが、84円割れの越週となった場合は下値リスクが点灯します。今週の週足ベースで見た強い上値抵抗は85.80-90、86.80-90に、下値抵抗は84.80-90にあります。31週、62週移動平均線は84.84と81.69に位置しており、中期トレンドは豪ドル強気の流れにあります。

豪ドル/円、短期トレンドは豪ドル強気の流れ。86円台に中期的な抵抗あり。

豪ドル/円【週足】：（6/28現在31週移動平均線は84.84に、62週線は81.69にあり中期トレンドは豪ドル強気の流れ）

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