短期はNZ弱気。中期トレンドも弱気の流れ。
ニュージーランド経済拡大続く
ニュージーランド経済は引き続き緩やかな拡大基調を維持しており、5月15日に発表された第1四半期小売売上高も市場予想の+0.9%に対して+1.5%と大幅に上回る好数値となりました。自動車、食品、飲料、電気製品と幅広い分野で伸びており、好況であることを印象付けましたが、為替相場はトランプ米大統領の情報漏えい疑惑に係るリスク回避的な動きがより強く影響し、NZドル、NZ円ともに上値の重い展開となっています。
短期的なサポートラインを下抜け
チャートを見ると日足は、3手連続陰線引けとなり、この間に4/27に付けた76.13を直近安値とする短期的なサポートラインを日足の実体ベースで下抜けて始めています。また、77円台中ばにあった21日移動平均線の下にも入り込んでおり、短期トレンドに変化が生じています。現状は76.00-10にある中期的な下値抵抗守っていますが、これを割り込んで終えた場合は新たな下落リスクに注意が必要です。日足の上値抵抗は77.40-20、77.90-00に、下値抵抗は76.00-10にあります。
週足の形状悪化、下値リスク要警戒
一方直近の週足は、上ヒゲがやや長く、実体の小さい陰線引けとなり、この足が、79.15にある31週移動平均線を上抜けられずに押し戻されて、下値リスクが高い形で終えており、今週は上値トライに失敗した反動から下値トライの動きが強まっています。現状は76.68にある62週移動平均線をかろうじて守った状態にありますが、昨年6月に付けた69.33を起点とするサポートラインの下で推移しており、下値リスクがより高い状態に変わりありません。中・長期的な下値抵抗が76.00-10にありますが、これを守りきれずに越週した場合は新たな下落トレンド入りの可能性に要注意。今週の週足ベースで見た強い上値抵抗は79.30-40にあります。31週移動平均線は79.15に位置しており、先週の上値トライでもこれを上抜けきれずに反落しています。また62週線は76.68に位置しており、現状はかろうじて守った状態ですが、週足の形状が悪化しており、下値リスクに警戒が必要です。また、31ヵ月移動平均線も80.76にあり、この下に入り込んで中期トレンドも弱い状態にあります。
NZ/円【週足】:(5/18現在31週移動平均線は79.15にありこの下に入り込んで下値リスクが高い状態にあるが、62週線は76.68にありかろうじて守って小反発の可能性を残している)
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