豪ドル/円、短期トレンドはやや弱気。中期トレンドも弱気。
豪州失業率は改善、フルタイム雇用は減少
5/18に発表されたオーストラリアの失業率は5.7%に改善、また、新規雇用も市場予想の+0.5万人に対して+3.74万人と大幅な増加となりましたが、パートタイムの雇用者が+4.9万人に対して、フルタイムの雇用者が▼1.16万人と、内容が悪かったことから、豪ドル買いも限定的となりました。またトランプ米大統領による機密情報の漏洩問題や、大統領が解任したコミー前FRB長官の在任中に、フリン前大統領補佐官とロシアの関係を巡る捜査を打ち切るよう要請したとの報道も伝わったことからこの影響が株式、為替市場にも波及、リスク回避的な動きが強まったことも豪ドル/円の上値を抑える結果となりました。
5/17の大陰線で短期トレンドに変化
チャートを見ると、5/17の大陰線が、4/19に付けた81.49を起点とするサポートラインを下抜けて短期トレンドに変化を生じさせています。82.00-10の強い下値抵抗には跳ね返されていますが、短期トレンドが変化してからまだ日が浅いことから、戻り余地も限られ易く83円台前半が強い上値抵抗として働く可能性が高くなっています。また、81.50割れを見た場合は一段の下落リスクに要注意。日足の上値抵抗は83.10-20、83.90-00に、下値抵抗は82.00-10にあります。83.47に位置する21日移動平均線を下抜けた位置で推移しており、日足の形状が悪化していることから、82.00近辺にある強い下値抵抗を守りきれない可能性に注意が必要です。
下落トレンドに入る可能性により警戒
一方週足を見ると、4週連続陽線引けとなりましたが、個々の足が上昇余力に欠けるものであることや、84.22に位置する31週移動平均線を4週連続クリアし切れておらず、今週は上値トライに失敗した反動で下値トライの動きが強まっています。現状は62週線が81.76にあり、これをかろうじて守っていますが、週足の形状が悪化していることから、これを下抜けて新たな下落トレンドに入る可能性により警戒が必要でしょう。週足の上値抵抗は83.70-80に、下値抵抗は81.90-00にあります。また31ヵ月移動平均線も86.35に位置しており、長期トレンドは豪ドル弱気の流れに変化が認められません。
豪ドル/円【週足】:(5/18現在31週移動平均線は84.22にあり、これを下抜けて一段の下落リスクが点灯中。62週線は81.76にあり、かろうじて守った状態にある。)
オーダー/ポジション状況
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