豪州政策金利予想(2017年5月1日)
(2017年5月2日火曜日東京時間13時30分頃公表予定)
豪州準備銀行(中銀)政策金利予想(5月1日15時00分現在)
現行1.5%→1.5%で据え置き予想 エコノミストのレンジなし(全員1.50%)
明日豪州中銀の政策金利が発表されますが、前回に続き今回もエコノミスト全員1.50%の据え置き予想となっています。理由として、消費者物価指数が9四半期ぶりに中銀目標のインフレレンジ内に入り、労働市場や輸出の改善傾向…特に中国向けが伸びている、商品価格の上昇などを挙げています。
常に懸念している為替についても、現状はオセアニア通貨安の様相となっており、いつも懸念している豪ドル高とはなっておらず予想通りの据え置きに終わると思います。
尚、前回利下げは昨年8月(1.75%→1.50%)に実施しており、今回据え置きの場合は9ヶ月連続で現状維持になります。直近では2%時に12か月連続据え置いていました。(下図ご参照)
ここ最近の豪ドル安は中銀にとって望ましい流れになっている様です。明日の要旨で、@為替に関して過去と違うコメントになるか、A久しぶりに達成したインフレ目標値をどの様な表現でコメントするか、この2点が注目されます。特に現状の相場からして@に関して、豪ドル安は好ましい等の表現がでると豪ドル売りが出易くなりそうです。
前回の中銀要旨(4月7日付)を抜粋すると
「……今回の会合で、委員会はキャッシュレートを現行の1.50%に据え置くことを決定した。
(中略)
インフレ率は多くの国で上昇し、長期金利は昨年よりも上昇した。これは商品価格の上昇による要因も反映している。但し、コアインフレは依然低い水準にある。米国は利上げを実施し、主要先進国の幾つかでは先々の追加緩和見通しが減ってきた。
豪州経済は鉱山関連ブームの終焉により成長の過渡期を継続している。最近の経済データは緩やかな成長を持続している。企業信頼感指数は改善し、非鉱山関連企業の投資は増加している。同時に幾つかの労働関連指標が最近悪化してきている。とりわけ失業率が若干悪化している。賃金は依然低いままである。
先行きの見通しは低金利に支えられている。借り手は最近不動産借入の増加を示した。とりわけ投資家レベルの借入が増加した。金融機関は借り手に対して安定的に対応している。2013年以降の豪ドル安も成長に貢献した。豪ドル高はこれらの成長を複雑化してしまう。
インフレは依然低いが2017年終わりに向けて上昇し、2%以上になると予想している。直近のインフレは労働コストが低いので緩やかな上昇となっている。
住宅関連は国内では千差万別になっている。幾つかの市場では非常に強く、価格は明らかに上昇している。他の市場では価格が下がっているところもある
現在利用できる情報を基に、委員会は現状のキャッシュレートを維持することと判断した。これにより持続的成長となり、目標インフレに到達できると見ている。」
(以上要旨)
(注)豪州中銀金融政策会合要旨は一部を和訳したものであり、詳細は金融政策要旨本文をお読みください。
尚、次回金融政策会合は2017年6月6日(火曜日)に予定されています。
政策金利推移(4月末まで)
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オーダー/ポジション状況
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