豪州1Q輸出入物価指数
2012年以降4半期比ベース比較(出所:オーストラリア統計局)
本日(27日)、豪州の輸出入物価指数が公表されました。
輸入物価は前四半期比+1.2%(前年比▼0.6%)、輸出物価は+9.4%(前年比+29.1%)
となりました。
上図見ると、輸出物価(右図)の上昇度合いが過去2四半期で大きくなっていることが解ります。輸入物価が小幅増なので国内物価に与える影響が少ない代わり、輸出物価上昇は海外からの収入増をもたらします。
年率ベースで+29.1%となっていますが、この内訳で最大の上昇は鉱業油、潤滑油等が+59.2%、前記油を除く未精製石油が+44.4%、製造業品+20.4%の伸びを示しており、燃料関係の市況回復が影響を与えているようです。
輸入は鉱業油、潤滑油等が+36.2%、前記油を除く未精製石油が+13.8%、動植物油が+12.7%になっていますが、これも市況回復によるインフレ要因となっていますが、輸入全体では前年比▼0.6%ですので、これ以外の輸入品の価格がまんべんなく下がっていることが解ります。この数値だけ勘案しますと、国内へのインフレ波及はなく、貿易収支は黒字が拡大していくことになります。
豪ドル/米ドル相場は、発表前に1豪ドル=0.7475〜80米ドル近辺で推移していましたが、発表後0.7465米ドル付近まで僅かの下落に留まり、この指標はあまり材料視されていません。
むしろ昨日から各通貨での米ドル買いが強まったことで、昨晩0.7490米ドルのサポートを下抜き、次のサポート0.7430米ドルをトライする流れの中にいます。
まだ豪ドルは対米ドルで弱い状況続き、シカゴのポジションがどの位まで減っているのか確認する必要がありそうです。上値は0.7510米ドルに抵抗線あり、更に0.7560〜70米ドルにもあります。後者を越えていかないと豪ドル弱い状態は引き摺ったままとなります。(4月27日11:30、1豪ドル=0.7474米ドル)
オーダー/ポジション状況
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