過去6年間の豪州株式・NZ株式及び為替の動き
(1)豪州株価指数とNZ株価指数推移(2017年4月25日現在)
上図はオセアニアの株価指数推移ですが、昨年9〜10月頃から始まっている豪州株>NZ株の状況が4月も継続しています。NZ株対豪州株(グレイライン:上図では上がNZ株高、下が豪州株高)のサポートラインを先月に下抜き更に豪州株が相対比較でNZ株より強くなっています。
青の豪州株は高値からの抵抗線を上抜け、2015年2月の高値(月末終値で豪州株指数5929)のダブルトップになりました(26日高値5924)。一方、オレンジのNZ株は昨年8月高値(指数7398)より約▼2.5%低い水準で推移しています。1度下抜けたサポートから横這い辿り、2012年底値からのサポートラインに近付く流れになっています。
引き続きトレンドとしては、NZドルから豪州ドルへの資金の流れが継続している様です。
(2)豪ドル/NZドル為替推移(青)と2国間株価指数比
(オレンジ:上図灰色の逆数すなわち「豪州株÷NZ株」で表したもので、上方が豪州株高、下方がNZ株高、為替対比のトレンド見るために逆数としました。)
上図(2)の株価指数比(オレンジ色の折れ線)は図(1)のグレイの折れ線の逆数を使い、青の為替(豪ドル対NZドル)の方向性に合わせています。上方が豪州高(為替・株共)、下方がNZ高になります。
2015年初から赤いサポートと緑の抵抗線内で推移してきましたが、いよいよ緑の抵抗線を抜けて、豪ドル高NZドル安方向に流れかけています。上図の6年間だけでも長期に亘り豪ドル安NZドル高を続けてきましたが、ここ数年の横這いを脱し、豪ドル反発の始まりになりそうです。
2015年初以降、為替相場と大きく乖離していた豪州株対NZ株(オレンジ色)も相対的に豪州株が強くなっています。成長格差や最近1年間の鉱山関連商品価格の回復(豪)>日用品・食料価格の回復(NZ)に、豪州経済の方がやや優勢になっていることの裏返しと思います。
ただ、シカゴポジションの偏りをみると、豪ドルロングの調整、NZドルのショートカバーの可能性高い感じがしますが、このポジション調整が起これば新たな豪ドル高NZドル安のトレンドに入れるかもしれません。
為替ですが、前回(3月28日付)では、「…この7営業日位はポジション調整のNZドル買い豪ドル売りになっています。過去10ヶ月に及んだ1.0350〜1.0750NZドルレンジを抜けたことで、最近のNZドル買いの調整が終われば、再度豪ドル買いに繋がる可能性が広がってきそうです。」と書きましたが、相場は1.0643NZドルまで下押し後は再度1.0850NZドルを越える豪ドル高になっています。
現在は3月高値1.1020NZドルからの抵抗線が1.0880〜90NZドルのレベルにあるので、ここを越えていけば少なくとも3月高値までのダブルトップは見られそうです。一方で、この抵抗線に阻まれれば、1.0650〜1.07NZドルまでの下押し余地ができますが、流れとしては豪ドルの買い場探しになります。(4月26日14:00現在、1豪ドル=1.0859NZドル)(前回は3月28日掲載)
オーダー/ポジション状況
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