日経平均反発、日銀短観改善等で(2017年4月3日)

新年度明けの東京市場では早朝に発表となった3月の日銀短観が総じて景況感の改善を示す内容となった他、

日経平均反発、日銀短観改善等で(2017年4月3日)

日経平均反発、日銀短観改善で

新年度明けの東京市場では早朝に発表となった3月の日銀短観が総じて景況感の改善を示す内容となった他、設備投資の堅調さも裏付けられたことなどから朝方日経平均株価が上昇、一時19,000円を回復する動きとなりました。
しかしながら短観の中で最も注目されている大企業製造業の指数が12と前回10から改善していたものの事前予想の14にはとどかなかったこと、日中ほかに材料らしい材料もなく、米国の政治的な不透明感に再び関心が戻ったことなどから反落、結局終値は68円高の18,977円で終了しています。
一方ドル円は111円台大半の取引が前週海外終値近辺の111円台前半のまま、小動きに終始しました。

6日、7日に行われる米中首脳会談を前にFT紙がトランプ大統領をインタビューし、その中で北朝鮮問題について、「単独解決も辞さないと表明した」と報じられています。

ただ、詳細はまずは北朝鮮問題を影響力のある中国に解決させようとする内容で、その中国に解決を促す動機として貿易不均衡問題が挙げられています。

曰く、「中国は北朝鮮問題についてわれわれを助けるかどうか決めなければいけない、もし協力するならそれは中国にとってとてもよいことになるだろう、協力しなければ誰にとってもよいことにはならないだろう」「為替操作や通貨切り下げにおいて中国はチャンピオンだ、私はこれまでの政権になかった解決の糸口を持っている」。
そして、「もし、中国が北朝鮮問題を解決しようとしないのであれば、われわれがやる」と。

この内容からは、今回の米中会談でトランプ政権は貿易不均衡問題を材料に使って中国に北朝鮮問題への更なる関与を迫り、聞き入れられないようであれば、北朝鮮問題は自国単独で「解決」し、中国には為替操作国認定なりをして貿易不均衡の是正を迫るという流れのように読めます。
しかし、それならば中国が北朝鮮問題への関与を深めれば、米国は貿易不均衡や為替操作に目をつぶるのかとか、そもそも北朝鮮問題と貿易不均衡の問題のように次元の異なるテーマにトレードオフの関係があってよいのか、とかいろいろ疑問は残ります。その意味でも今週末は雇用統計も材料ですがやはり米中首脳会談からは目が離せなさそうです。

今晩米国では22:45にMarkIt製造業PMI確報値、23:00ISM製造業指数、建設支出
23:30 NY連銀総裁講演28:00 フィラデルフィア連銀総裁講演等が予定されていますが、中でもNY連銀のダドリー総裁は先週末に最近のFRB関係者の発言とはトーンの違う利上げに消極的とも取れる発言をしており、講演の内容に注目が集まりそうです。

序盤の欧州株価指数先物はまちまち、ドル円は111.40近辺の取引です。

関連記事

「FX羅針盤」 ご利用上の注意
掲載している情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。
掲載している商品やサービス等の情報は、各事業者から提供を受けた情報または各事業者のウェブサイト等にて公開されている特定時点の情報をもとに作成したものです。
当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。

ページトップへ戻る