78円割れの越週で中期トレンドも変化(3月第二週)

ニュージーランド経済は安定的な労働市場と建設部門の好調さを維持しており、景況感は引き続き良好ですが、

78円割れの越週で中期トレンドも変化(3月第二週)

NZ/円、短期はNZ弱気の流れ。78円割れの越週で中期トレンドも変化。

ニュージーランド経済は安定的な労働市場と建設部門の好調さを維持しており、景況感は引き続き良好ですが、アメリカの早期利上げ観測の台頭により、ドルが全面高となる動きに連れて為替相場は対米ドル、対円ともに上値が重くなっています。

チャートを見ると、日足は、1/27に付けた83.80を直近高値として上値を切り下げる流れから抜け出しておらず、この日足の上値抵抗は81.50-60にあり、短期トレンドはNZ弱気の流れに変化しています。また、79.00-10にあった強い下値抵抗も下抜け始めており、これを日足の実体ベースで守りきれない場合は新たな下落リスクが点灯します。短期トレンドは81.50-60超えに日足の実体を戻せばニュートラルな状態に戻しますが、82円台に日足の実体を戻さない限り、下値リスクを残します。日足の上値抵抗は80.10-20、81.50-60に、下値抵抗は79.00-10、78.00-10にあります。21日移動平均線は81.03に位置しており、この下に入り込んで、短期トレンドはNZ弱気の流れにあります。また、120日線は79.01にあり若干下抜け始めていますが、ダマシの範囲内に、200日線は77.05に位置しており、中期トレンドをサポートしています。

一方週足は、5週連続陰線引けとなり上値を切り下げる流れを変えていません。直近の陰線の上ヒゲがやや長く、上値トライに失敗した形となったことや、この反動で今週は80円割れを見ており、新たな下落リスクが生じていることから、81.50超えで越週しない限り、下値リスクが軽減されません。現状は31週移動平均線が78.01に位置しており、これを守って推移していますが、78円割れで越週した場合は、76〜77円ゾーンにある中・長期的な下値抵抗の厚さを確認する動きが強まり易くなります。今週の週足の上値抵抗は前述の81.50-60に、下値抵抗は78.00-10、77.00-10にあります。31週、62週移動平均線は78.01と76.52に位置しており、中期トレンドはNZ強気の流れを維持していますが、78円割れで越週した場合は、新たな下げトレンド入りの可能性が高くなり、76円台にある中・長期的な下値抵抗の厚さを確認する動きが強まり易くなります。また、31ヵ月移動平均線は81.43に位置しており今月はこれに一旦ぶつかった格好となり、下値リスクが点灯中です。長期的な下値抵抗は76円台にあります。

NZ/円、短期はNZ弱気の流れ。78円割れの越週で中期トレンドも変化。

NZ/円【週足】:(3/8現在31週移動平均線は78.01に、62週線は76.52にあり、中期トレンドはNZ強気の流れにある。)

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