NZ/円、短期は調整局面入り。中期トレンドは強気を維持。
ニュージーランド経済も引き続き足元の堅調さに変わりありませんが、世界的な低インフレ下にあって成長率も緩やかなものに留まっています。こうした中で為替相場は対米ドル、対円で調整的な下げ局面に入っており、上値の重い状態となっています。
チャートを見ると、日足は昨年12月に付けた83.74と今年1月の83.80で短期的な二番天井を確認して、調整局面に入っています。日足の下値抵抗が80.80-81.00にあり、現状はこれを守って推移していますが、80.80割れを見た場合は一段の下落に繋がり易くなります。日足の上値抵抗は、81.90-00、82.40-50に、下値抵抗は前述の80.80-00、79.10-20にあります。21日移動平均線は82.02に位置しており、この下に入り込んだ状態にありますが、120日、200日線は78.54と76.74にあり、中期トレンドをサポートしています。
一方週足は、3週連続陰線引けとなり上値を切り下げています。個々の足が下げ余力の強いものではないことや、80.40-50に週足ベースで見た強い下値抵抗が控えており、調整下げの範囲内に留まった状態ですが、80円割れで越週した場合は、下値リスクがやや高くなり76〜77円台の中・長期的な下値抵抗をトライする動きが強まり易くなります。今週は下値を攻めきれずに小反発の動きとなっていますが、83.50超えで越週しない限り、調整下げが一巡したとは認められず、下値リスクにより警戒が必要です。週足の上値抵抗は82.60-70、83.40-50に、下値抵抗は80.40-50にあります。31週、62週移動平均線は77.62と76.62に位置しており、中期トレンドをサポートしています。
また、31ヵ月移動平均線が81.70に位置しており、これを挟んで上下動を繰り返しています。1月足が上昇余力の強い陽線ではないことや、月足の上値抵抗が83.80-00にあることから、これをしっかり上抜けて来ない限り、下値リスクにより警戒が必要です。長期的な下値抵抗は76円台にあります。
NZ/円【週足】:(2/22現在31週移動平均線は77.62に、62週線は76.62にあり、中期トレンドはNZ強気の流れにある。)
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