NZ2016年第4四半期失業率予想
(発表2月1日、日本時間朝6時45分発表予定)
NZの失業率が明日発表されます。四半期毎の公表で前回は昨年11月に発表ありました。
NZの失業率関連指標(1月31日14時現在予想)
(1)就業者数(前期比ベース、黒い縦線より右は今回予想値)
昨年の第2四半期をピークに反落していますが、それ以前の伸び率大きいので、その反動と思われます。毎年3Q〜4Qは季節要因で下がっているので、今回もその傾向といえなくはありません。就業者数の伸び自体は堅調推移を示しているので、移動平均線が極端に下がらない限りはNZの雇用環境は改善が続いています。
尚、年率の伸びは3Qに前年比+6.1%となっています。4Qも年率では+6.1%ですので、この面からも改善傾向は続いています。
(2)失業率(黒い縦線より右は今回予想値)
失業率も2012年央から一貫して改善傾向になっています。移民の流入が多いにも関わらず、それを吸収して雇用が改善しているので内需が強いといえます。
NZの政策金利発表は2月9日(木)に予定されており、今回も強い数値でると、前回同様に金利据え置きの可能性が高まります。また実質賃金の上昇でも見られれば、先々の利下げ予想も減っていくと思われます。
NZドル/米ドルはまだ0.7250〜0.7310米ドルレンジを抜け出せずに上下挟まれています。この0.7310米ドルの抵抗線は重要で、抜けて終わるともう一段のNZドル高の流れに入ります。その場合はNZドル中立状態となり0.73〜0.75米ドルのレンジが中心になりそうです。仮に0.73米ドル以下となっても押し目を拾う形になります。一方で、上抜けきれずに0.72米ドルを切ると、先に0.7150〜60、0.7070米ドルのサポート方向への調整に入ります。
まだエコノミストの追加緩和実施予想があるので、大きく改善続けている失業率がその緩和見通しを払拭するのか注目されます。(1月31日15:00、1NZドル=0.7293米ドル)
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