ユーロ円 上値抵抗を抜け切れず。下値リスクを残した状態(24/11/19)

チャートを見ると、直近の日足は陽線で切り返して上値トライの可能性に繋げていますが、上値を切り下げる流れから上抜けておらず、下値リスクを残した状態です。

ユーロ円 上値抵抗を抜け切れず。下値リスクを残した状態(24/11/19)

上値抵抗を抜け切れず。下値リスクを残した状態

昨日は新規材料難の中、植田日銀総裁講演内容がややハト派と受け止められ、年内の利上げ観測がやや後退し、ユーロ/円はアジア市場で162円台半ばから163円台半ばまでじり高の展開となりました。海外市場に入ると米長期金利が低下したことからドル売りが優勢となりましたが、対ドルで円、ユーロが買われたことからユーロ/円は小動きに終始し、163円台後半の高値圏を維持して引けました。

上値抵抗を抜け切れず。下値リスクを残した状態

チャートを見ると、直近の日足は陽線で切り返して上値トライの可能性に繋げていますが、上値を切り下げる流れから上抜けておらず、下値リスクを残した状態です。164.50-60の抵抗を上抜けて終えれば“ニュートラル”な状態に戻して下値リスクが若干後退しますが、165.10-20の抵抗を上抜けて終えるまでは上値を切り下げる流れから抜け出せず、下値リスクを残します。また166.50-60の抵抗を上抜けて終えるまでは“強気”に変化せず、上値余地も拡がり難いでしょう。逆に、162.20-30の日足の抵抗を割り込んで終えた場合は再び下値リスクが高くなります。上値抵抗は164.30-40,164.50-60,164.80-90,165.10-20に、下値抵抗は163.00-10,162.50-60,162.20-30,161.80-90にあります。全て下抜けて越週した場合は、2022年3月に付けた124.40を基点とする長期的サポートラインを下抜けて新たな下落リスクが生じます。

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