上値の重い展開続く、159円割れの越週で一段の下落へ
昨日の海外市場では米8月ADP雇用統計が+99千人と市場予想を大きく下回ったことからドル売りとなり、ユーロ/円も159円台前半から158円台半ばまで連れ安となりましたが、米新規失業保険申請件数が予想に反して減少したことから、労働市場への悲観的な見方がやや後退、ドル/円を中心にドルの買い戻しの動きが強まり、ユーロ/円も159円台後半まで反発後、ドル/円の反落に連れて159円台前半まで押し戻されて引けました。
チャートを見ると、直近の日足は前日足から下寄りのスタートとなりましたが、下値を攻め切れずに小陽線で切り返しています。上昇エネルギーの強いものではないことや、短期トレンドが弱い状態にあり、上値トライに失敗する可能性も高いと見られます。また、159円台を維持出来ずに終えた場合は、2022年3月に付けた124.40を基点とする中・長期的なサポートラインを下抜けて、新たな下落トレンド入りの可能性が生じます。上値抵抗は160.00-10,160.60-70,161.00-10に、下値抵抗は158.80-90,158.10-20,157.70-80にあります。短期トレンドは161.00-10の抵抗を上抜けて終えれば“ニュートラル”な状態に戻しますが、162.50-60の抵抗を上抜けて終えない限り、下値リスクを残します。
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