上値余地を探る動き。164円台が壁となる可能性も
直近の日足は陰線引けとなり、続伸に繋げられずに終えています。単体でも下値リスクのやや高いものですが、下値を切り上げる流れを維持していることや、7/11に付けた175.42を基点として上値を急角度で切り下げて来た流れから前日の陽線が上抜けた位置で終えており、また直近の陰線もこれを上抜けた位置をキープしていることから、下値抵抗を守り切って反発に転ずる可能性に繋げています。このトレンドラインは8/19現在161.60-70に位置しており、161.50以下で終えない限り、下値余地も限られ易く、上値トライの可能性に繋げています。
但し、161.50以下で終えた場合は反転、上昇の流れが一服して160円台の足元を固め直す動きが強まり易くなります。159〜160円台までは調整下げの範囲内ですが、日足が158円を割り込んで終えた場合や、週足が159円を割り込んで越週した場合は、2022年3月に付けた124.40を基点とする重要なサポートラインを下抜けて新たな下落リスクが生じます。
一方上値は、164.70-80超えに強い上値抵抗が散在していることや、週足が上値を切り下げる流れから抜け出しておらず、下値リスクを残した状態にあることから、165円台にしっかり乗せて越週するまでは下値リスクにも注意が必要です。
日足の上値抵抗は163.10-20,163.70-80,164.70-80,165.10-20に、下値抵抗は162.10-20,161.60-70,160.90-00,160.20-30にあります。
21日、120日、200日移動平均線は163.59,166.87,164.12に位置しており、短・中期トレンドは“ユーロ弱気”の流れに入っています。
一方直近の週足は前週足から上寄りのスタートとなり、陽線引けとなりました。
反転、上昇の流れを変えていないため、今週も上値余地を探る動きが期待できますが、一方で、7/11に付けた175.42を基点として上値を急角度で切り下げる流れに変化なく、この週足のレジスタンスラインが164.60-70に位置していることから、165円台にしっかり乗せて越週するまでは下値リスクにより警戒が必要です。
また、これを上抜けて越週した場合でも、3手前の大陰線の実体(寄り付き:167.30)を上抜けて越週するまでは下値リスクを残します。また、160円台を維持できずに越週した場合は、直近の陽線の値幅を切り崩した形となり、下値リスクが点灯します。さらに159円を割り込んで越週した場合は、2022年3月に付けた124.40を基点とする長期的なサポートラインを下抜けて、新たな下げトレンド入りが確定して148〜150円方向への一段の下落リスクが生じます。
今週の週足ベースで見た上値抵抗は164.20-30,164.60-70,165.80-90に、下値抵抗は162.20-30,161.40-50,160.20-30,159.10-20にあります。
31週週移動平均線は165.59に位置しており、上値を抑え込んだ状態です。また、62週線は161.76に位置しており、短期的な下値抵抗として働いています。
但し、161.40-50を下抜けて越週した場合は週足の下値抵抗も下抜けて下値リスクが高くなります。
上値は、162.90-00に軽い抵抗が、163.10-20,163.40-50,163.70-80にやや強い抵抗が出来ていますが、全てクリアした場合は164.20-30,164.60-70にある一段と強い抵抗をトライする動きへ。この場合でも中期トレンドが弱く、反落の可能性にも注意が必要です。
下値は、162.50-60に軽い抵抗が、162.30-40,162.10-20,161.60-70にやや強い抵抗が出来ていますが、全て下抜けて161.50を割り込んで終えた場合は、8/15に付けた163.88で戻り天井を確認した可能性が高くなり、159〜160円台の足元を固め直す動きが強まり易くなります。
さらに日足が157.80〜158.00を割り込んで終えるか、週足が159円を割り込んで越週した場合は、長期的なサポートラインを下抜けて、150円方向への新たな下落リスクが生じます。
オーダー/ポジション状況
関連記事
-
南アフリカランド(ZAR)の記事
Edited by:照葉 栗太
2024.11.23
南アランド円週報:『約1カ月ぶり安値を更新するなど上値の重い展開が継続中』(11/23朝)
南アランドの対円相場は、11/7に記録した約4ヵ月ぶり高値8.86円をトップに反落に転じると、今週前半にかけて、一時8.44円まで下落しました。
-
トルコリラ(TRY)の記事
Edited by:照葉 栗太
2024.11.23
トルコリラ円週報:『トルコ中銀は政策金利の据え置きを決定。一巡後の反発に期待』(11/23朝)
トルコリラの対円相場は、9/16に記録した史上最安値4.10円をボトムに切り返すと、11/15にかけて、約3カ月半ぶり高値4.56円(8/1以来の高値圏)まで上昇しました。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:照葉 栗太
2024.11.23
来週の為替相場見通し『トランプトレードと円キャリーの組み合わせがドル円を下支え』(11/23朝)
ドル円は、今週前半にかけて、一時153.28まで急落する場面が見られましたが、週末にかけては一転154円台後半へと持ち直す動きとなりました。
-
ユーロ(EUR)の記事
Edited by:山中 康司
2024.08.19
ユーロ ユーロドルはドル安により上昇トレンド継続(週報8月第3週)
先週はドル円も日本がお盆ということもあったのか大人しめの一週間となりました。
-
ユーロ(EUR)の記事
Edited by:川合 美智子
2024.08.16
ユーロ円 上値を切り下げて来た流れを上抜け、一段の上昇に繋がり易い(24/8/16)
ユーロ/円は162円台前半から163円台後半へと急伸し、高値圏で引けています。
- 「FX羅針盤」 ご利用上の注意
- 掲載している情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。
- 掲載している商品やサービス等の情報は、各事業者から提供を受けた情報または各事業者のウェブサイト等にて公開されている特定時点の情報をもとに作成したものです。
- 当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
- FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
- 当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
- 当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
- 当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
- 当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
- 当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
- 当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
- 当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。