上値を切り下げて来た流れを上抜け、一段の上昇に繋がり易い
昨日の海外市場では米小売売上高が前月比+1.0%と市場予想を大幅に上回ったことや、予想に反して減少した米新規失業保険申請件数に、消費、雇用市場への楽観的な見方が拡がり、過度な米景気への懸念も薄らいで、ドル全面高の展開となりました。ユーロは対ドルで売られたものの、リスクオンによる円売りの動きが勝り、ユーロ/円は162円台前半から163円台後半へと急伸し、高値圏で引けています。
チャートを見ると日足は実体のしっかりとした陽線引けとなり、下値を切り上げる流れを維持しています。また、直近の陽線が7/11に付けた175.42を基点として上値を切り下げて来た流れから上抜けた位置で終えており、下値リスクが後退して一段の上昇に繋がり易くなっています。164.00に位置する21日移動平均線を上抜けていませんが、日足の形状が改善しており、下値余地も限られ易くなっています。但し、162円以下で終えた場合は、上抜けが“ダマシ”に終わった可能性が高くなります。さらに161.50以下で終えた場合は“ユーロ弱気”の流れに戻して再び下値リスクが高くなります。上値抵抗は164.00-10,164.70-80,165.10-20,165.50-60に、下値抵抗は163.00-10,162.40-50,162.10-20,161.60-70にあります。
オーダー/ポジション状況
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