トルコ中銀政策金利据え置き
トルコ中銀は今年最後の金融政策会合で大方の予想に反しすべての政策金利を据え置きました。
市場では上限金利については0.25-0.5%引き上げられる可能性が高いとされていました。
この決定を受けてトルコリラは急落、対ドルでは発表前の3.51レベルから3.54を越え、対円でも33.70から33.30割れのレベルで取引されています。
トルコでは7月のクーデター未遂後の経済の低迷で景気が悪化する一方で、政治情勢も不安定となり、トランプ政権後のドル高では新興国の環の中でもっとも弱い部分ともみなされて、通貨の下落が続いており、輸入物価の上昇からのインフレリスクも勘案し今回は為替防衛のために上限金利を引き上げるとの見方が出ていました。
トルコは11月に2014年以来となる金利の引き上げを行いましたが、独裁的傾向を強めるエルドアン大統領とその周辺は、景気浮揚のために中銀に対し利下げを強く迫っており意外感を持って受け止められていました。
今回は昨日駐トルコロシア大使が首都アンカラで暗殺されたばかりのタイミングでもあり、政治情勢に配慮した可能性もあります。
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