日銀現行政策を維持、景気判断は上方修正(12月20日)

日本銀行は19日から開催されていた金融政策決定会合の結果予想通り現行政策の維持を発表しました。

日銀現行政策を維持、景気判断は上方修正(12月20日)

日銀現行政策を維持、景気判断は随所に上方修正の跡

金融政策不変

日本銀行は19日から開催されていた金融政策決定会合の結果予想通り現行政策の維持を発表しました。
短期金利については当座預金の政策金利残高に-0.1%の金利を適用、10年もの国債金利がゼロ%程度で推移するよう国債の買い入れを行う基本方針も、国債の買い入れペース、ETF・J-REITの買入れ、CP社債の残高についても前回と不変です。

景気判断は細かく随所で上方修正

一方で景気判断については細かい表現のそこここに上方修正の跡が見られます。
まず景気の総合判断から前回まであった「輸出・生産面に鈍さが見られるものの」の文言が消え、緩やかな回復基調を続けていると明言。輸出も横ばいから持ち直しに表現が変わっています。また個人消費の「一部に弱めの動きが見られるが」の文言が消え、鉱工業せいさんについても「在庫調整の進捗を反映して持ち直している」と前回の「横ばい圏内の動き」を上方修正しています。

発表後ドル円は117.10レベルから117.58まで上昇しましたがその後は反落、117.20近辺での取引。日経平均株価は小幅上昇して19,400円台で取引されています。
この後15:30から黒田総裁の記者会見が予定されていますが、こちらも政策の内容からみて大きなサプライズになる可能性は低いものと思われます。

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