日経平均反落、ドル円一時116円台
ポジション調整にドル円、日経平均反落
クリスマス休暇、本邦の三連休等を控えてドル円は反落、早朝の117.93の高値から一時1円近く下落して116.98をつけています。
欧米の市場参加者がクリスマス休暇に入り市場の流動性が低下する中で、特段の材料もない中でポジション調整の動きが主体となったものと考えられます。円安一服を受けて日経平均も10営業日ぶりに反落、終値はほぼ横ばいの9円安19,391円でした。
今朝方発表となった本邦11月の貿易収支は1,525億円の黒字で3ヵ月連続の黒字となりました。輸出に一部持ち直しの動きが見られるものの黒字額は事前予想の2,274億円には届きませんでした。
トランプ氏週末に中国を挑発
週明け一番の不安定要因は先週木曜の公海上における米海軍潜水ドローンの中国による拿捕。トランプ氏が日曜に「中国に盗んだドローンの返還など求めるべきでない、持たせとけ」と子供のケンカのようなツイートをしたこともあって、選挙中からトランプ氏のとってきている中国との対決姿勢を明確にし、今後の米中関係についての不安を裏付け、地政学リスクの高まりを予感させるものとなっています。
中国国防省はドローン返還の意思を示しているとのことですが、時期や方法を明らかにしていません。
今晩イエレン議長講演、明日日銀総裁会見 波乱要因とはなりにくいか
今晩はあまり大きな指標の発表は予想されていませんが、25:00にドイツ連銀総裁の講演、27:30にはイエレンFRB議長の講演がそれぞれ予想されており、内容が注目されます。
ただ、イエレン議長はFOMC後の会見を行ったばかりであり、内容に大きなサプライズが含まれることは想定しにくいと思われます。
また、明日は今日から開催されている日銀政策決定会合が終了し、黒田総裁の記者会見が予定されています。しかし、こちらも政策の変更等は予定されておらず、わざわざ年末に会見で突飛なことを言って相場をかき乱すようなことをするとも思えず、年末の相場波乱要因とはなりにくいものと考えます。
序盤の欧州株価指数先物はまちまちの推移。ドル円は117円台前半で取引されています。
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