東京市場のドルは158円台後半まで戻すが、50日線割れを警戒する地合いが続く
【本日の東京市場】
東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、実需筋のドル買い需要や、日本株が落ち着きを取り戻したことなどから、ドル買いがやや強まり158円台後半で推移した。
昨晩の海外時間では、米7月NY連銀製造業景気指数が予想を上回りドル買いがやや強まったのち、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長がインタビューで、「第2四半期の指標でインフレが目標達成に向けて進展していることをさらに確信した」と発言。早期利下げを織り込むドル売りが優勢となった。一方、「同時に一段の改善が必要」と、利下げ条件にはまだ達していないことも明らかにしたことから、ドル売りは限定的となった。
東京時間では、実需筋のドル買い以外目立った売買材料は観測されなかったが、日本株が小幅ながら反発したことで、為替市場はやや落ち着きを取り戻し、ドルは158円台後半まで買われた。なお、13時30分に5月の第3次産業活動指数が前月比−0.4%と市場予想、前月ともに下回ったが、市場への影響は限定的。
ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:158円13銭
高値:158円80銭
安値:158円06銭
終値:158円74銭
ユーロ・円(日本時間8時―15時)
始値:172円26銭
高値:172円92銭
安値:172円23銭
終値:172円84銭
豪ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:106円89銭
高値:107円09銭
安値:106円87銭
終値:106円98銭
ポンド・円(日本時間8時―15時)
始値:205円05銭
高値:205円77銭
安値:204円98銭
終値:205円69銭
日経平均(日本時間9時―15時)
始値:41366円79銭
高値:41520円07銭
安値:41220円65銭
終値:41275円08銭(前日比+84円40銭)
【本日の海外市場の重要指標】日本時間
18時00分、欧、7月独ZEW景況感指数、前回:47.5、市場予想:42.0
18時00分、欧、7月ユーロ圏ZEW景況感指数、前回:51.3
21時30分、米、6月小売売上高(前月比)、前回:0.1%、市場予想:−0.2%
21時30分、米、6月小売売上高(コア・前月比)、前回:−0.1%、市場予想:0.2%
27時45分、米、クーグラーFRB理事が会議出席
※予定は変更することがございます。
【今晩の海外時間の見通し】
本日の海外時間では、トランプラリーと9月利下げ観測とのシーソーゲームとなりそうだ。トランプ氏の政策による財政拡大の思惑から長期金利は上がりやすくなっている一方、9月利下げ実施を織り込もうとする動きも強く、どっちつかずの地合いだ。
日足チャートでは、157円90銭水準で位置する50日移動平均線の攻防を迎えている。この水準は3月中旬以降、下値支持線として意識されており、5月の政府・日銀による円買い介入時、6月上旬の5月ISM製造業景況指数の予想下振れなどをきっかけとした下げも、この50日移動平均線で下げ止まった経緯がある。5月、6月は値を戻したが、今回は政府・日銀による円買い介入と9月利下げ観測の強まりと二つの強力な下押し要因があることから、50日移動平均線を割り込む可能性もある。この水準を下回ると、投機筋による円売りポジションの巻き戻し(アンワインド)が強まるだろう。
今晩の6月小売売上高が市場予想を下回り、政府高官が9月利下げ実施を擁護するハト派発言があれば、ドル売り圧力が強まるかもしれない。下への動きを警戒して、上値メドは159円00銭、下値メドは157円50銭とする。
ドル円日足
オーダー/ポジション状況
関連記事
-
ユーロ(EUR)の記事
Edited by:川合 美智子
2024.11.22
ユーロ円 下値リスクが点灯中。162円台を回復出来ずに越週した場合は一段の下落へ(24/11/22)
ユーロ/円は163円台前半から161円台後半まで断続的に売られ、結局安値圏で引けています。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:上村 和弘
2024.11.22
ドル円見通し 21日夜からの反落で一時154円割る、日銀総裁は12月利上げの可能性排除せず(24/11/22)
ドル円は21日深夜には153.90円まで安値を切り下げた。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:照葉 栗太
2024.11.22
ドル円、下落後に反発するなど底堅い動き。上昇トレンドの継続を想定(11/22朝)
21日(木)のドル円相場は下落後に持ち直す展開。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:照葉 栗太
2024.07.17
ドル円、米小売売上高の良好な結果を受けて一時158円台後半へと急上昇(7/17朝)
16日(火)のドル円相場は堅調な値動き。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:斎藤登美夫
2024.07.16
ドル円 予断許さないが、目先はレンジ取引か(7/16夕)
東京市場はドルが強含み。当局による介入警戒が依然として取り沙汰されるなか、158.80円レベルまで徐々に値を上げた。
-
みんなのFX トレイダーズ証券
みんなのFXはスワップもスプレッドも高水準!口座開設とお取引で最大1,010,000円キャッシュバックキャンペーン中!
取引は1,000通貨からOK、手数料も無料!eKYCで最短1時間後に取引可能
- 「FX羅針盤」 ご利用上の注意
- 掲載している情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。
- 掲載している商品やサービス等の情報は、各事業者から提供を受けた情報または各事業者のウェブサイト等にて公開されている特定時点の情報をもとに作成したものです。
- 当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
- FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
- 当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
- 当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
- 当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
- 当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
- 当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
- 当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
- 当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。