ユーロ円 上値余地が限られる可能性(24/4/16)

ユーロ/円もつれ高となりましたが、潜在する介入警戒感や地政学的リスクに、押し戻されて引けています。

ユーロ円 上値余地が限られる可能性(24/4/16)

上値余地が限られる可能性

昨日の海外市場では米3月の小売売上高が前月比+0.7%と市場予想を上回り、また、前月分も上方修正されました。内容を見てもオンライン売上高が+2.7%と消費が引き続き好調であることを示しており、FRBによる利下げの後ずれが意識されて10年債利回りは4.6%に上昇、為替市場はドル全面高の展開となりました。日米金利差を意識した円売りの流れが継続し、ユーロ/円もつれ高となりましたが、潜在する介入警戒感や地政学的リスクに、押し戻されて引けています。

チャートを見ると直近の日足は寄り付き安値の陽線で続落を食い止めていますが、上値を切り下げる流れを変えておらず、下値リスクを残した状態です。163.30-40に日足の下値抵抗がありますが、これを割り込んで終えた場合は下値余地がもう一段拡がり易くなり、162.00-10にある強い抵抗をトライする動きへ。さらに162円を割り込んで終えた場合は160円台前半まで下値余地が拡がり易くなります。上値抵抗は164.00-10,164.30-40,165.10-20に、下値抵抗は163.30-40,162.90-00,162.00-10,161.40-50にあります。164.50超えで終えれば下値リスクがやや後退、165.10-20の抵抗をクリアして165円台に乗せて終えれば“強気”の流れに戻します。逆に162円を割り込んで終えた場合は160円方向への一段の下落へ。可能性が低いと見ますが159円を割り込んで終えた場合は中期トレンドも変化します。

上値余地が限られる可能性

(移動平均線 赤:21日、青:120日、緑:200日)

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