ユーロドル:12月5日のファンダメンタル分析
週末に行われたイタリアの国民投票は、出口調査の結果反対派が大きく上回る結果となり、早朝の市場ではユーロが1.05の大台目前まで水準を下げ、ユーロ円も118円台後半へと大幅安となったため、ドル円も112.87レベルの安値を付けることとなりました。その後、レンツィ首相が敗北宣言を出したあたりから市場は急速に値を戻し、ドル円は先週末の水準、ユーロドルも1.06近くまで値を戻し、いったん欧州市場を待ちたいという流れとなっています。
ユーロドル:12月5日のテクニカル分析
ユーロドルは、イタリア国民投票の結果(速報段階で既に反対派が優勢)を受けて、イタリア政局に対する不安と今後の他国への波及を懸念し、一時1.0505レベルを安値を付けました。その後急速に買い戻しは出ているものの、金曜の安値圏となった1.06台前半が上値の重たい水準となってくることは多くの参加者の共通する見方です。今後昨年安値をトライするような動きになるとユーロはサポートが無くなってきますので、本日の欧州市場を含めユーロドルの動きは年末に向けてのドル相場に大きな影響を及ぼします。本日のところはいったん安値を付けたように見えますが、中長期的には不安要素には事欠きません。本日は1.0525レベルをサポートに、1.0625レベルをレジスタンスとする流れとします。
ユーロ円は、リスクオフの動きから一時118.70まで水準を下げた後に120円台に値を戻すと、動きがユーロドルとドル円との掛け算で激しくなっている様子です。当面はユーロに対する不安もあって120円台半ばから後半では売りが出やすいと考えられますが、今週はECB理事会もあって引き続き振れやすい地合いはユーロドル、ユーロ円ともに続きそうです。本日は、120.50レベルをレジスタンスに、119.60レベルをサポートとする流れでしょう。
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