NZドルWeekly 上値抵抗線突破、強い上昇トレンドで15年以来の92円台も視野に(24/2/9)

今週のNZドルは、第4四半期雇用統計が市場予想を上回る強い数字となったことや、底堅い豪ドルの動きなどが材料視されて、買い優勢となった。

NZドルWeekly 上値抵抗線突破、強い上昇トレンドで15年以来の92円台も視野に(24/2/9)

上値抵抗線突破、強い上昇トレンドで15年以来の92円台も視野に

【今週のNZドル】

今週のNZドルは、第4四半期雇用統計が市場予想を上回る強い数字となったことや、底堅い豪ドルの動きなどが材料視されて、買い優勢となった。

7日に発表された第4四半期雇用統計では、前年比2.4%増と市場予想(同2.1%)を上回ったほか、失業率は市場予想(4.3%)を下回る4.0%となった。ともに想定以上に強い結果となったことから、NZドルは買い優勢の地合いとなった。

また、隣国のオーストラリアでは、オーストラリア準備銀行(豪中銀(RBA))による政策決定会合(RBA会合)で「タカ派」な声明内容が確認できたことから豪ドルがしっかり。また、米国も雇用統計が市場予想を大幅に上回り早期の利下げ観測が大幅に後退。NZドルはこうした追い風も受けて、1月11日以来の91円台を回復する展開となった。

NZドル・円(東京時間:2月5日―2月9日(終値は9時台終値を参照))※Investing.comの日足を参照
始値:90円19銭
高値:91円41銭
安値:89円70銭
終値:91円32銭 

【来週の重要指標】

2月13日
11時00分、第1四半期2年インフレ予想、前回:2.76%
2月14日
6時45分、1月食料品価格(前月比)、前回:−0.1%

※予定は変更することがございます。

【来週の見通し】

来週のNZドルは、隣国の豪ドルの底堅い動きと自国経済指標の強さなどを材料に昨年12月1日高値91円54銭を意識した展開となりそうだ。

来週は目立った経済指標の発表が予定されていないことから、今週の強さがそのまま反映されると想定する。雇用統計上振れという久しぶりに強い自国経済指標の発表に対して、NZドルが直に反応したことから、NZドルは動きやすい状況と言えよう。

テクニカルでは100日移動平均線を上放れており、昨年12月高値を起点とした上値抵抗線を上抜いている。日足の一目均衡表でも雲上限より上で推移しており、遅行スパンも実線をクリア。転換線も基準線を上回ったことから「三役好転」が示現。短期的なトレンドは非常に強いと言えよう。

豪ドル同様、雲下限では下影(下ヒゲ)を残し、下値を切り上げていることから底堅い地合いが継続している。陽線連発で上値抵抗線を上抜いていることから上へのバイアスは強いと考える。一足先に上値抵抗線をクリアしていることから、相対的にも豪ドルより強いだろう。

昨年12月高値91円54銭を上回ると、15年4月以来となる92円台がターゲットに入ってくる。地合いの強さを考えると時間の問題かもしれない。

なお、2024年一回目のニュージーランド準備銀行(NZ中銀)の政策金利(現在、5.5%と約15年ぶりの高水準)発表は2月28日に行われる。日米欧など先進国の中銀会合のスケジュールでは最も遅く、各国のスタンスや経済指標を確認する時間は十分ある。

上値抵抗線突破、強い上昇トレンドで15年以来の92円台も視野に

NZドル円日足

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