豪ドルWeekly 31日の10−12月期CPIでもみ合い上放れなるか?
【今週の豪ドル】
今週の豪ドルは、目立った売買材料に欠ける展開が続き、週間の上下のレンジが1円ほどと、狭いレンジでのもみ合いとなった。
23日の12月NAB企業景況感は前回の9.0を下回る7.0となったほか、24日の12月Westpac先行指数は前回(0.07%)を下回る−0.04%と豪経済指標はさえない内容となったが、豪ドルへの影響は限定的。
経済的なつながりが強い中国の上海総合指数、香港ハンセン指数が下への動きを強めた場面でも、目立った豪ドル売り等は観測されなかった。
豪ドル・円(東京時間:1月22日―1月26日(終値は9時台終値を参照))※Investing.comの日足を参照
始値:97円68銭
高値:97円90銭
安値:96円89銭
終値:97円14銭
【来週の重要指標】
※時間は東京時間
1月30日
9時30分、12月小売売上高、前回:2.0%、市場予想:−1.8%
1月31日
9時30分、第4四半期消費者物価指数(前期比)、前回:1.2%、市場予想:0.9%
9時30分、第4四半期消費者物価指数(前年比)、前回:5.4%、市場予想:4.3%
9時30分、第4四半期消費者物価指数(月次)(前年比)、前回:4.3%、市場予想:3.6%
2月1日
9時30分、12月住宅建設許可(前月比)、前回:1.6%、市場予想:0.0%
2月2日
9時30分、第4四半期生産者物価指数(前期比)、前回:1.8%
9時30分、第4四半期生産者物価指数(前年比)、前回:3.8%
※予定は変更することがございます。
【来週の見通し】
来週の豪ドルは、1月31日に発表される10−12月のCPI発表で、豪ドルは上下に動意づくと想定する。
短期的なテクニカル面では、1月以降、じりじりと切り上げている20日移動平均線をサポートとした推移が見られる。1月高値97円90銭を上抜けると、23年11月15日高値98円65銭と同年11月24日高値98円57銭を結んだ上値抵抗ラインの突破が見てくる。
中期的には、7月28日の安値91円79銭、10月3日の安値92円99銭、12月安値の93円77銭と下値をじりじりと切り上げており、上向きのトレンドが続いていると言えよう。
日足の一目均衡表でも、雲上限を自然体で上抜けており、遅行スパンは実線を上回る可能性は高いことから、投資家のモメンタムは良好といえよう。
テクニカル面では、短期、中期ともに上を意識した形状となっており、10−12月CPI発表の内容次第では上放れが期待できる状況にある。
30日の12月小売売上高、31日の10−12月CPIともに前回より悪い数字が見込まれている。12月雇用統計は市場予想を下振れたが、豪ドルへの影響は限定的だった。市場は、ある程度下振れても想定の範囲内と見ている節はある。となればCPIが市場予想通りの弱い数字となっても「想定線」で豪ドルが買われ昨年11月高値98円65銭を意識した展開も頭に入れておきたい。
なお、2024年一回目の豪中銀理事会は2月6日に開催され、日本時間12時30分に発表される。政策金利4.35%の据え置きとの公算だが、全ては31日のCPI次第となる。
豪ドル円日足
オーダー/ポジション状況
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